内容説明
ハロウィーンは三つの分野で文学に影響を与えている。ミステリでは、ハロウィーンの雰囲気はすでに与えられているサスペンスを高める役割を持っている。ファンタジーでは、祭典とは不可分の魔女、小鬼、悪魔に深く根をおろしている。ホラーでは、その日にまとわりつく悪の臭気を利用している（編者序文より）。巨匠アシモフが十月三十一日、万霊節前夜の戦慄をテーマに選び抜いた珠玉アンソロジー十三編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
91
【オール・ハロウズ・イヴ(All Hallow's Eve)Horror編(10月1日～10月31日)】イベント参加本！「ハロウィンの時季に読もう！」とずっと積読してましたが、ようやっと読みました！この季節ならではのお話…中でもブラッドベリの「十月のゲーム」はお気に入りです。もう一冊『戦慄のハロウィーン』も積読中だけど、これはまた来年かな…。2018/10/24
ワッピー
32
All Hallow's Eve Horror読書会の課題本。タイトルで安易に選んだものの、ホラーに分類されるのは死者の復讐「忌まわしい異種交配」、友の帰還「ハロウィーン・ガール」、少年の変貌「パンプキン・ヘッド」、呪いの手紙「輪廻」、人の消えた古屋敷「万霊節前夜」、老婆のいたずら「昨日の魔女」、不運の正体「今年の生贄」の７編。「ハロウィーン」「ハロウィーンの殺人」「小鬼の夜」「死んだネコの事件」はミステリ、「十月のゲーム」はサイコ・スリラーかな？ワッピー的には「ハロウィーン・ガール」の友情がお気に入り。2020/09/29
Kouro-hou
12
季節行事ネタアンソロジーが好物です。というわけで手を出したアシモフ編のハロウィン物アンソロジー。ブラッドベリなど有名どころ多め。サラントニオさんもいるよ。意外とハロウィン物は少なくて集めるのは大変らしい。冒頭におどろおどろしくアシモフがハロウィンの歴史について語った後、最初のアシモフ短編で脱力して肩の力が抜ける編成が良いｗ 魔物コエー、人間コエー、イイ話ダナー、ヤッチマッタナーなど種類はいろいろ。エラリイ・クィーン(探偵の方)は個人的に苦手なんですが、黒猫のコスプレをさせられていたのはちょっと可哀想。2014/10/08
犬こ
6
アシモフを筆頭にレイ・ブランドペリ、イーディス・ウォートン、エラリー・クイーンまで著名な巨匠が書きおこしたハロウィーンにまつわるミステリー短編集。これだけの豪華作家が集まっているから、ワクワクしながら読めました。2014/03/09
木曜の男
3
「パンプキンヘッド」「輪廻」が面白かった。しかしあれだ、ハロウィンってあまり馴染みがないので、読んでも雰囲気に乗り切れない感は残るなぁ。2012/01/13
