内容説明
明治以降、高揚した日本のナショナリズムは多種多様な“壮士”を海外に“雄飛”させた。孫文に終生援助を惜しまなかった宮崎滔天,大アジア主義を唱えた内田良平、蒙古独立を図った川島浪速、馬賊・天鬼将軍こと薄益三から、果ては金に釣られた一旗組に中国侵略の手先となった大陸ゴロまで、“満蒙”の大地に野望を馳せた群像に照明を当て、彼らを歴史の落し子として認知せんとする日中裏面史の野心作。
目次
第1章 青雲の志
第2章 壮士・志士の功罪
第3章 大陸へのかけ橋
第4章 満蒙独立運動
第5章 第三革命と日本人
第6章 北伐時に躍った日本人
第7章 大陸の遺産と傷痕