感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tekesuta
0
エンターテイメント的派手さはないが、空海の一生を当時の歴史とともに振り返り、また、僧として衆生済度にあたった場面を描くなど、利他に生き、情熱をもった人の側面が映し出されている。 2012/01/31
champclair´69
0
名も無い優婆塞(うばそく)の身分の若き日の空海。そこから唐へ渡来したりして、修行を積み、有為転変の末、天皇からすら信頼を受ける高僧となっていく。 著者自身も相当な仏教の研究者であることが測り知れる。1984年上梓の本だが著者は御年99歳で今も文筆活動は健在である。2025/02/05
古隅田川
0
史実と言い伝えを骨組みにして、著者の思いと想像力を併せた、自伝的な小説だと思う。空海の人生、歩んだ道筋が描かれている。この本を読めば、誰もが空海ファンになるように思う。多方面に豊かな才能を持ち、庶民の味方をしてくれる。今の時代にもこのような人がいて欲しい。 ちなみにこの本の帯には「弘法大師御入定1150年御遠忌大法会奉賛記念出版」と書かれている。 この本は空海の魅力を存分に伝えてくれている、空海への入門書だと思う。2024/03/20