内容説明
昭和十六年十二月八日、日本軍はハワイ、マレー、フィリピンの三方面に侵攻を開始した。本間司令官麾下の第十四軍は、マニラ対岸のバターン半島に退避・集結する米軍を無視、無防備のマニラを占領し、戦勝に酔い痴れた。だが米軍に立ち直りの猶予が与えられた結果、「緒戦大勝利」の大合唱の裏で、日米軍の死闘は五カ月に及んだ。太平洋戦争の縮図といわれるバターン戦の実態を追究した、シリーズ第五弾。
目次
第1部 フィリピン進攻の開始
第2部 不運の六十五旅団
第3部 バターン攻略の光と影
対談 バターン戦をめぐって