内容説明
運命の神は、絶えず人間をひっかける。見切る極意は、人の世もギャンブルも同じ。スーパー競輪エッセイ6日制競輪完全実戦記。
目次
1 旧約ギャンブル聖典(はじめに天地ありき;好不調の眺め方;チンチロリン買い;競輪人間学;4アンコ単騎を放銃しました;パターンは有限なり ほか)
2 新約ギャンブル聖典(競輪黙示録;侃々諤々イン青森;戦いすんで陽は落ちて ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ランラン
7
伊集院静氏の本で紹介されていたためこの本の存在を知りました。この本に触れて伊集院氏が師と仰ぐ阿佐田氏の魅力が分かる様な気がしました。師匠が弟子に教える流れで話は進んでいき、後半は特別競輪を1レースごとに6日間解説。競輪の醍醐味を味あわせてくれる内容でした。負けるにも負け方がありそのことでツキを知ることができ勝負ごとに勝つことが可能になる。これは競輪だけでなく投資の世界でも通用する考え方だと思いました。2019/09/05
hirayama46
4
阿佐田哲也による競輪の実践的予想本。いまから30年ほど前の本なので、色々と戦術なども変化しているとは思いますが、様々な推論の積み重ね方はなかなか面白いですね。競馬よりも参加人数が少ない分、レースの定石化が重要なのでしょうか。出身地での互助関係あたりは、なんだか昭和の賭け事っぽいな……とは思いました。2020/07/25
uburoi
1
平成元年に出ているので取り上げられたレースは昭和63年だろうか。本編は大きく2部に別れていてバイブルになぞらえて旧約新約という。旧約はプリ夫という生意気盛の押しかけ弟子への教え(?)はじめ競輪仲間たちと和気藹々の対戦記だ。いま動画チャンネルでよくあるゲーム実況の走りというべきか。小説風のエッセイ(ないしはエッセイ風の小説)となっている。(p92もともとギャンブルは自分が神になろうとする遊びなのだ。勝つことが神なのだからね)いま現在の競輪にどれだけ役立つか知れないが端々に散りばめれた神の御言葉は心に染みる。2021/10/02
ぞろElwood
0
★★★★