内容説明
男たちは地下駐車場に潜んでいた。赤いフェラーリのドアを開けた瞬間、殺気がきた。助手席の側に若い男が立っている。手には飛び出しナイフ。「人違いだ」と言って、車に乗り込もうとした時、背後から衝撃がきた。首筋に激痛が走り、思わずコンクリートのフロアに両膝をついていた。内ポケットから札入れが抜きとられ、めった打ちにされたらしい。記憶がとぎれ、目覚めた時には、襲ってきた2人組の男が血まみれで倒れていた…。東京都水上区―東京湾埋め立てで出来た人工都市を疾駆する本田慈英にまつわる秘密とは。書下し長篇ハード・アクション。
感想・レビュー
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黒蜜
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昔読んだ本シリーズ。 マッチョで絶倫な主人公が多い作風だが、今回は誕生編なので、マッチョな件は意識ない状態で起こる。そこから記憶の整合性を整えていくのが本編なのだが、コンピュータチップを脳に埋め込むってのが新しめの感じなのか?ただ、それでも主人公はフェラーリ乗り回すヤングエグゼクティブなところとか、主人公独身なのに秘書に手を出して彼女は「愛人」というくくりなのもバブルっぽい。そして彼女は後藤マキなんだけど、そこは偶然みたいよ。そうそう、そこまで本能に支配されるマッチョではまだないので、アダルトは少ない。2023/09/11