内容説明
今、数学教育において、一人ひとりの生徒に基礎的・基本的な内容を確実に定着し、生徒の個性を伸長し、創造性の基礎を培う指導が教師に要請されています。では、どのようにしたら基礎的・基本的な内容を確実に身に付け、創造性の基礎を培うことができるのでしょうか。それに応える1つの手法が本稿で述べる「山登り式学習法」です。創造性の育成は、現在、世界の数学教育における大きな課題であり、「数学を分かるようになりたい」「数学を好きになりたい」という気持ちは世界の生徒の共通な願いです。それらの生徒の要望に少しでも応えることができればと考えて、本書を執筆しました。また、指導に当たる先生方が初めて読んでも分かるように具体的に丁寧に表現しました。
目次
1 山登り式学習法の理論(山登り式学習法の意義と目的;山登り式学習法の実践方法;山登り式学習法の効果;創造性の育成法)
2 山登り式学習法の実践例(1年「変化と対応」、2年「一次関数」、3年「関数」―ストーリーメイキング学習法;1年「変化と対応」―少人数授業における山登り式学習法;1年「空間図形」、3年「図形の相似」―課題探究型山登り式学習法;2年「一次関数」―構造的問題づくり学習法 ほか)
付録 学習構造チャート(中学校1・2・3)
著者等紹介
斎藤昇[サイトウノボル]
工学博士、現職は鳴門教育大学学校教育学部教授、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)教授(併任)専門は数学教育学(「山登り式学習法」の開発、構造的思考活性化支援システムの開発、創造的態度尺度の開発、創造性の育成法の開発)。平成11年度全国数学教育学会学会賞受賞。ラオス人民民主共和国教育大臣から算数数学教育の発展・貢献に対して感謝状を授与される(平成15年8月)
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感想・レビュー
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- 和書
- 松本清張の世界 文春文庫




