内容説明
社会科が、個人としての尊厳を確保しつつ、現に生活する社会で生き抜く力を提供しようとするとき、その学習対象は、まずは、学校となる。そして、いまや看過できぬほどに、主要な社会的課題の一つになっているのが、学校をめぐる深刻な問題状況である。他方、日本の学校教育のおおよそは、これまで、教育にたずさわる側自体を学習対象とすることなどなかった。このような現状や事情を踏まえて、本書は、そう遠くない時期に必要となる生活姿勢や価値観、すなわち、教育者一人一人に求められるスタンスやイデアを構築しようと試みたものである。
目次
第1章 子どもたちは何を求めているのか
第2章 社会科は、どんな子どもを育ててきたか
第3章 いじめ・登校拒否・校内暴力、そして体罰
第4章 市民的・社会的自由の復権
第5章 相対的認識の育成
第6章 同時代との再会
第7章 社会科はどこへ向かうのか
-
- 和書
- チタンのおはなし