内容説明
「考え、議論する道徳科の授業をどうやってつくることができるか」―それに対する私たちの本書での提案は、「ツールを使おう!」です。「考えるツール」とは、たとえば、そのワークシートに沿って書き込んでいくだけで、子どもがおのずと、様々な視点から多角的に考えていくことができるような工夫がなされているツールのことです。いや、おのずとそのように考えていかざるを得ないような工夫がなされたツールのことです。「議論するツール」とは、そのやり方にしたがって、子どもたちの考えを板書に整理していくだけで、おのずと、子どもたちの話し合いが、より多角的な話し合いとなり、深まっていくような、そのようなツールのことです。「考えるツール」「議論するツール」を使うことで、あなたは明日からおのずと、子どもたちが自分で考え、話し合いを重ねていく中で自分の考えを深めていくことができるような、そんな授業ができる教師になれているはずです!
目次
1章 ツールを使えば必ずできる!「考え、議論する道徳」の授業づくり(考え、議論するためのツールの必要性;ツール活用の面白さ)
2章 活用方法がすぐわかる!考えるツール&議論するツール(考えるツール;議論するツール)
3章 考えるツール&議論するツールでつくる新授業プラン(同心円チャート・クラゲチャートを活用した授業―新しいプライド(1年生)
同心円チャートを活用した授業―独りを慎む(3年生) ほか)
著者等紹介
諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
筑波大学大学院博士課程修了。教育学博士。千葉大学教育学部助教授を経て、明治大学文学部教授。1990年代半ばから、アクティブ・ラーニング方式の多様な道徳授業を提案し続けてきた。著書多数
土田雄一[ツチダユウイチ]
千葉大学大学院教育学研究科修士課程修了。教育学修士。千葉県内の小学校教諭をスタートに、ヨハネスブルグ日本人学校教諭、市原市教育センター所長、公立小学校校長等を経て、千葉大学教育学部附属教員養成開発センター教授。専門は道徳教育、国際理解教育、教育相談。NHK(Eテレ)「オンマイウェイ!」「ココロ部!」「時々迷々」の番組委員
松田憲子[マツダノリコ]
千葉大学大学院教育学研究科修士課程修了。教育学修士。青森県内、千葉県内の小学校教諭、習志野市総合教育センター指導主事、千葉県子どもと親のサポートセンター研究指導主事を経て、神田外語大学外国語学部特任准教授。「道徳教育の指導法」、「教師論」等を担当。NHK「オン・マイ・ウェイ!」「ココロ部!」番組委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。