内容説明
本書は、国際バカロレア中等教育プログラム(MYP)「言語と文学」において、どのような授業が行われているのかを紹介する本です。前作『「探究」と「概念」で学びが変わる!中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり』に続く、第2弾です。国際バカロレアの授業づくりにおいて重要になってくるのが「探究」と「概念」です。国語の授業の中で「概念」をどのように扱うのかについて言及している本はまだ多くありません。本書をご覧になっていただき、それぞれの単元の中で「概念」がどう位置づけられ、活用されているのかに注目してみてください。同じ「概念」でも多彩なアプローチがあり、学年を追って探究テーマが深まっていくことが、お分かりいただけるでしょう。本書は、中学・高校で国語を教えている先生方を主な読者として想定しています。国際バカロレア校だけでなく、どの学校でも活用できる「主体的・対話的で深い学び」を促す授業づくりのヒントが盛り込まれています。ぜひご活用ください。
目次
第1章 国際バカロレアの授業づくり(MYP「言語と文学」解説;概念的理解の理論に基づくMYP)
第2章 重要概念「ものの見方」で深める学び(中学1年 かぐや姫を批評する―悲劇のヒロイン!?それとも…;中学1年 歌は世につれ世は歌につれ―現代の歌詞と古典の和歌を比較してみる ほか)
第3章 重要概念「創造性」で深める学び(中学3年 創造は試行錯誤の繰り返し―俳句・短歌の創作活動と振り返りを通して;中学3年 視覚的なコミュニケーションの探究―シナリオと映像づくりを通して ほか)
第4章 重要概念「つながり」「コミュニケーション」で深める学び(高校1年 言葉と映像で人の心を動かす―テレビコマーシャルの分析と制作から;高校1年 直訳の向こう側へ―五言絶句・七言絶句の訳詩づくり ほか)
第5章 様々な重要概念で深める学び(中学1年 身の回りのシステムに気づく―国語と技術の共通点・相違点発見による概念理解;中学2年 時を超えた共感と共鳴―『平家物語』を通して「見ぬ世の人」と対話しよう ほか)
著者等紹介
中村純子[ナカムラスミコ]
東京学芸大学教育学部准教授。博士(教育学)
関康平[セキコウヘイ]
開智日本橋学園中学・高等学校国語科教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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