内容説明
農作物を育てるには、畑を耕し、たねをまき、作物の成長に応じて、適切な時期に、適切な手入れをすることが必要です。そうすることで、豊かな収穫の時期を迎えることができるのです。学級を育てるのも同様です。子供たちや学級を成長に導くためには、段階に応じた適切な指導をすることが何より大切です。本書では、学級がどの時期にあるのかを見極めるポイントと、その段階にふさわしい指導法を紹介しました。それは、学級の成長過程にあわせた指導法を行うことがとても大切だからです。
目次
第1章 「安定」と「安心」の土壌をつくる「たねまき期」(極意 「安定」と「安心」の土壌をつくる「たねまき期」の指導ポイント;お互いを知らない時には教師の価値観を子供たちにしっかり伝える;お互いを深く知らない時には「写真メッセージ」で子供と価値観を共有する ほか)
第2章 活動の中で育ちを引き出す「生育期」(極意 活動の中で育ちを引き出す「生育期」の指導ポイント;「乱れてきたかな」と感じたら定期点検を行う;掃除が確実にできるようになったら目的意識をもたせる ほか)
第3章 教師の出番を減らし、子供に委ねる「開花・結実期」(極意 教師の出番を減らし、子供に委ねる「開花・結実期」の指導ポイント;生活の乱れを感じたら「時間の使い方」指導で成長の階段を上らせる;挑戦意欲が高まったら口を出さない、子供の「やりたい」を尊重する ほか)
著者等紹介
西田智行[ニシダトモユキ]
1978年山口県下松市生まれ。岡山市内の小学校に3年間勤務した後に2004年より山口県の小学校教員となる。現在、下関市立豊浦小学校に勤務。国語科授業名人・野口芳宏先生の「進む教師にのみ教える資格がある」という言葉に感化され、全国のセミナーに出かけるようになる。出会いに非常に恵まれ、2005年に熊本県で行われた赤坂真二先生、土作彰先生による「学級づくり改革セミナー」に参加したことにより、高校の大先輩である中村健一先生から学んだ人間関係づくりの大切さについて考えるようになる。また2007年より福山憲市先生の主宰の教育サークル「ふくの会」に所属し、教師としての根幹を鍛えられる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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