内容説明
子どもの学習生活を「しごと」「けいこ」「なかよし」の三つの柱で構造化された「奈良プラン」は、その後、「奈良の学習法」と呼び交わされて、戦後の日本の教育の先頭を歩み続けてきた。しかし、教育界では、学習指導の軸が右に、左にと揺れる経緯を経て現在に至っている。近年、教育の軸が、当附属小の学習法に近づいてきたとの認識を強くしている。その大きな要因が、平成14年度より全面実施となった新学習指導要領に登場した「総合的な学習の時間」の創設にあることは、間違いないであろう。私たちの「学習法」は、元来、総合性に立つ実践であり、時の趨勢の中で、その関心の高まりを肌で感じている。
目次
第1章 「奈良の学習法」で培われる「学習力」
第2章 「学習力」を育てる10の秘訣(子どもが創る学校生活の秘訣;子どもが進める学習の秘訣)
第3章 「学習力」の育つ学びの展開(「しごと」「けいこ」「なかよし」という教育構造;自立した「しごと」学習;子どもが創る「けいこ」学習;子どもが運営する「なかよし」学習)