出版社内容情報
「子ども主体の授業」が今求められています。しかしながら、「子どもの主体性」を尊重するという名のもとに、放任の授業が増えていないでしょうか。本書では間違った任せるをただし、教えるべきことは教えて、本当の自立に導くポイントを具体的に解説します。
内容説明
多くの学校で掲げられる「自主性」「自立」などの学校教育目標。これらが今、単なるスローガンになっている。言葉だけが一人歩きし、実際には「自立」した子どもが育っていない実態がある。自主性を尊重するあまり「(何も)教えない」ことが「自主性」を育てることととらえた、間違った「任せる」が増えていないだろうか。私たち教師は、このような現実を受け入れなくてはならない。そして、総力を挙げて立ち上がらなくてはならない。教えるべきことは教えることで土台を築き、その先に、「真に自立した人間を」育てなくてはならないのである。教育界は大きく揺れ動いている。個別最適化の流れはますます進んでいくだろう。教育のDXは進み、あらゆることが電子化され、より効率的になってくる。私たち教師には「時代」を読み「未来」を読む使命がある。未来の社会を支える子どもたちをどう育てるか。これからも思考停止することなく考えていかなくてはならない。
目次
第1章 任せるばかりの指導への警鐘(間違った任せ方;無責任な放任がもたらす弊害)
第2章 教師が指導すべきこと(教えない教師がよい教師なのか;公の場を意識させる;当たり前を指導する ほか)
第3章 本当の自立へと導く指導(自立した人間を育てる;1年間を見通した自立への戦略)
著者等紹介
重谷哲生[シゲタニテツオ]
広島県廿日市市の小学校教諭。広島大学学校教育学部「地学研究室」を卒業後、広島県の小学校教諭として採用される。キャリアを通じて「読解力の向上」や「自立した人間を育てる学級づくり」に取り組み、現在は教育サークル「新世代LAB(ラボ)」「未来志向の教室」を主宰しながら、次世代の教師を育成するために、日々奔走している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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