内容説明
日本のポツダム宣言受諾より2年、藤巻誠二・元陸軍大尉は、作戦区域へと向かうC‐47輸送機の中にいた。太平洋戦争最後の撃墜スコアをあげた戦闘機乗りだ。機内には、終戦なおもって戦場に集う歴戦の強者たち。米、独、伊、かつての敵、味方をとりまぜた、いわくありげな彼らの任務は、無差別攻撃の暴走をはじめた超弩級重戦車T‐97『アキリーズ』の破壊だった。世界大戦のおかたづけ部隊、ロジャーズ・ラフネックスの誕生と、世界をまたにかけた縦横無尽を描く、軍事冒険アクションの大傑作登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Masuhiro Harada
2
架想戦記蒸し返し運動。終戦直後のヒコーキものというと川又千秋の「血風インドシナ空戦録」なんてのがある訳ですが、ああいう真面目な架想戦記に比べると完全なエンタメ。吉岡平が取り上げる題材は面白そうだけど作品自体ほんと嫌いなのは、こういう軽薄さというか底の浅さだと思います。好例が「妖精作戦」かな。無責任なんとかも一冊も読んだ事ないし。ロジャー・ラフネックスというのがシリーズになってたのかもよく知らないけれど、陸戦メンバーも集めた割には全くキャラとして機能してないので、構成にも問題があると思います。残念な一作。2025/05/26
二分五厘
1
1993.12.21
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- 和書
- リヴァイアサン 新潮文庫