内容説明
キャリア教育が目指す「人生の質の向上」をキーワードに、今までの教育を指導内容、指導方法、授業改善の視点で見直してみませんか?
目次
第1章 特別支援教育とキャリア教育(特別支援教育とキャリア教育の統合;特別支援教育の意味、方向性の理解;キャリア教育の必要性とその理解;授業改善の重要性;キャリア教育とは;生活意欲の必要性とその育成;働く意欲の必要性とその育成)
第2章 キャリア教育と教育課程(今までの教育とこれからの教育;日常生活の指導の見直し;生活単元学習の見直し;作業学習の見直し)
第3章 キャリア教育を取り入れた実践(指導・訓練から支援への転換;量から質への転換;「日常生活の指導」の7つの指導ポイント;「生活単元学習」の9つの指導ポイント;「作業学習」の9つの指導ポイント)
著者等紹介
上岡一世[ウエオカカズトシ]
元愛媛大学教授。1946年高知県生まれ。高知大学教育学部卒。鳴門教育大学大学院修了。高知大学教育学部附属中学校教諭(特殊学級)、愛媛大学教育学部附属養護学校教諭、愛媛大学教育学部助教授、愛媛大学教育学部教授、愛媛大学教育学部附属特別支援学校校長を歴任。専門は特別支援教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
epitaph3
5
大切なポイントは…と同じ内容を繰り返し述べることが多いのは残念なところ。具体例が少ないので、自分の実践から考えていかないといけないが、日常生活の指導、生活単元学習、作業学習を見直すにはバイブルのような本だ。こちらか指導してさせるのではなく、思考し、判断し、目的を持って行動するための「主体的な行動」を引き起こすために支援をしていくこと。スキルを高める以上に、生活の質を高める、そのためには、生活の意欲、働く意欲を高めること。教師が悪い環境にだけはなるまい、と思うと、鳥肌が立つ。2016/12/27
らら
0
似たような活動をしていても、視点がしっかりとしていれば、言葉かけが変わる。少しの違いのようで、子どもに与える影響は大きい。つい目先の授業の「ネタ」を探したくなってしまうが、その背景の考え方をしっかり押さえておくことが大事だとあらためて思った。2018/08/29