• ポイントキャンペーン

東学農民戦争と日本―もう一つの日清戦争

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784874985168
  • NDC分類 221.05
  • Cコード C0021

内容説明

日清戦争で最多の「戦死者」を出したのは、日本でも清国でもなく朝鮮だった―。日本でひた隠しにされてきた日本軍最初のジェノサイド作戦の歴史事実を、日韓の共同研究にもとづき、新史料を交え、生々しく伝える!

目次

1 日清戦争をめぐる歴史の記憶(日清戦争についての日本人の記憶;日本軍の第一撃がなぜ「朝鮮王宮占領」だったのか ほか)
2 東学農民戦争はどうして起こったのか(「東学」とはなにか;朝鮮への偏見が生んだ東学「邪教」観 ほか)
3 日本軍最初のジェノサイド作戦(朝鮮全土でわき起こった東学農民軍の再蜂起;川上操六の「悉く殺戮」命令―殲滅作戦の序曲 ほか)
4 東学農民戦争の歴史をあるく(歴史の現場に立つ;ビビンパの一番おいしい街と世界遺産の支石墓 ほか)
5 東学農民革命と現代韓国(光州事件のさなか、軍の中にいた私;夜学運動の先頭に立って学んだこと ほか)

著者等紹介

中塚明[ナカツカアキラ]
1929年、大阪府に生まれる。日本近代史、特に近代の日朝関係の歴史を主に研究。奈良女子大学名誉教授

井上勝生[イノウエカツオ]
1945年、岐阜県に生まれる。幕末・維新史を研究するが、1990年代後半から東学農民戦争の研究に踏み込む。北海道大学名誉教授

朴孟洙[パクメンス]
1955年、韓国・全南に生まれる。円光大学校教授。北海道大学文学研究科博士課程修了、文学博士。1980年代後半より東学および東学農民革命に関する歴史研究に取り組みつつ、現在はハンサリム運動(生命・環境運動)の指導者として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

92
昔は甲午農民戦争て習った気がするけど、それだと”東学”の意が出ないからいけないんだそうです。  日清戦争の始まりがなぜ韓国なのか授業では不思議だった。 宗教、というより、民衆の独立運動 時代がもう少し後なら共産主義革命に行ったかもしれない。 日本の秩父事件とダブル、と思ったら、田中正造の名が。当時、東学思想を唯一高く評価した日本人、とのこと  2021/01/04

松本直哉

14
伊藤博文の大本営の指示のもとに組織的に遂行された大虐殺であり、朝鮮における死者は日清両国を凌ぐ数十万をかぞえるにもかかわらず、虐殺の事実そのものが隠蔽されていたのを、地道なフィールドワークによってすこしずつ凄惨な実態を明らかにしていく著者たちの真摯な姿勢に打たれた。暴力を否定して平和を希求する東学の民主主義的思想が殲滅されたことで、その後の朝鮮(韓国)の民主化が大きく出遅れ、1980年の光州事件にまでその否定的影響が及んでいるとの指摘は興味深い。兵站軽視の日本軍の稚拙な戦術が朝鮮を蹂躙した罪深さ。2015/03/13

tellme0112

9
すごい本を読んだ。もっと早くに手にしてもよかったのに。驚きの連続。もっと勉強しなければ。アップデートしなければ。改ざんってこの頃からやってたのか。執筆陣に感謝してもしきれない。2021/01/24

あにも

4
新たな史料・史実の発掘により、日清戦争下、朝鮮半島で展開された日本軍の虐殺作戦を解明。日清戦争は、日本と清国(中国)との戦争だったのに、最大の「戦死者」を出したのは、朝鮮だった。交戦国ではない朝鮮が、どうして最大の「戦死者」(3~5万人)を出したのかを説明している。学校の教科書にも書かれていない、新事実ばかり。驚きの真実を知ることができた。2020/10/15

aeg55

4
"大東亜共栄圏の形成と崩壊"を読んでいてふと感じた、朝鮮半島はどうだったのか?という疑問が解けた 日中戦争における匪賊討伐や各地で行われたジェノサイドだけでなく、大東亜共栄圏の崩壊させた日本軍の自弁主義という兵站軽視など、東学農民戦争の時点で雛形が全て出来上がっていた 社会性が欠落した幕末〜明治維新〜西南戦争の時代がむき出しとなったのであろう 現在もまたそれが再生されかねない時代を迎えつつある2017/10/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6800406
  • ご注意事項