内容説明
聖書の物語の喜びと平和を生きる。何ものにも代えがたい「イエスの物語」を、どう出来事として受けとめ、伝達するか。物語を自分のものとし、物語を共有する共同体のなかに参加し、生き、物語をつくり、語り、生きたイエス・キリストに根底から揺るがされ、変革され、新しい「平和」と「和解」の共同体をつくることにある
目次
1 カール・バルトの『ローマ書』における客観的関係論―H・リチャード・ニーバーの視座から
2 神学的倫理の課題―バルトとニーバー兄弟
3 変革的主体の成立をめぐって―K・バルトとH・R・ニーバー―
4 二人のニーバー―政治と教会のあいだ
5 歴史と霊性―ニーバー兄弟の論争をめぐって
6 解放の神学とキリスト教的リアリズム
7 物語・キリスト教倫理・聖書学
8 キリスト教倫理における聖書解釈
9 物語の神学とキリスト教倫理
10 H・リチャード・ニーバー以降の「キリストと文化」
11 キリスト教信仰の再象徴化の課題―H・リチャード・ニーバーの場合