甲子園と平壌のエース―東北高校・波山次郎と幻の北朝鮮野球

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784904184592
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

目次

第1章 記録の無い証言
第2章 在日の“部落”
第3章 甲子園のエース
第4章 国籍の壁
第5章 野球の“最高峰”
第6章 “故郷”と“祖国”
第7章 『平和の船』と万景峰号
第8章 北朝鮮野球委員会
第9章 “楽園”のエース
第10章 許されぬハッピーエンド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さんつきくん

4
8年ぶりに再読。受ける衝撃はやはり強い。真実は小説より奇なりを地でいくノンフィクション。少ない資料から、著者が調べあげ一冊にしたためた。もっと読まれても良いと思う。昭和30年代、宮城県の東北高校でエースとして甲子園ベスト4に導く活躍をし地元仙台を沸かせた波山次郎は大洋ホエールズに入団したが、プロの壁に阻まれる。ホエールズ退団後、彼は在日朝鮮人だったため、帰国事業で一家と共に北朝鮮へと渡る。彼は帰国後も野球をやりながら、鉄工所で勤務していたが、勤務中の事故により死亡。彼と家族が辿った数奇な運命に息を飲む。2023/06/24

さんつきくん

3
甲子園、エース、東北高校、プロ野球、大洋ホエールズ、在日朝鮮人、帰国事業。これらのキーワードを基に著者が出来る範囲で可能な限りをつくし、調べあげたノンフィクション。波山次郎。彼は数奇な運命を生きた。甲子園を沸かせたエースだったが、プロでは芳しい成績は残せなかった。やがて彼は家族と一緒に北朝鮮へ帰国。数年後、日本人の夫に嫁ぎ、仙台に残った姉・春子に「波山次郎死亡」の知らせが来るのだった。記された現実にただただ唖然。仙台に残っていれば…と悔やむのみ。北朝鮮の国が国だけに謎が深い。その分、興味深い訳でもある。2015/12/31

山葵

1
帰国事業によって北朝鮮に「帰国」した、在日朝鮮人のプロ野球選手、波山次郎の人生を追うノンフィクション。 波山の死の真相は友人らにも正確に伝わっておらず、戦死したとか処刑されたとか様々な憶測が流れていた。著者は、日本に残る波山の姉や総連で野球事業を行なっている人物、キューバの新聞にまであたりながら、彼が北朝鮮でも野球を続け、その後に職場の事故で亡くなったことを突き止めていく。2021/08/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7295496
  • ご注意事項

最近チェックした商品