内容説明
自閉症の子どもたちは、コミュニケーション面において、ことばの使い方や会話の不成立などさまざまな課題を抱えています。本書では、生活の基礎・基本となり、将来の社会参加に欠かすことのできないコミュニケーション能力を、どうすれば向上させることができるのか、課題別にその指導のアイデアを紹介しています。第１章では、自閉症の子どもたちにとってのコミュニケーション課題とその特徴及びコミュニケーション能力を高める支援の基本的なあり方について取り上げています。第２章は、多くの事例をもとに、コミュニケーション上のさまざまな課題や特性に対する具体的な取り組みをわかりやすくまとめています。
目次
第１章 コミュニケーション障害へのアプローチ（コミュニケーションの課題と特徴；コミュニケーション能力を高める支援）
第２章 コミュニケーション能力を高める指導・支援の実際（ことばがけに応じるのがむずかしい子ども；ことばの意味を取り違えることの多い子ども；身振りや表情を使うことの少ない子ども；自分の意志を伝えるのがむずかしい子ども；ことばよりも行動や態度で表す子ども ほか）
著者等紹介
上岡一世［ウエオカカズトシ］
１９４６年高知県生まれ。高知大学教育学部卒。鳴門教育大学大学院修了。高知大学教育学部附属中学校教諭（特殊学級）、愛媛大学教育学部附属養護学校教諭、愛媛大学教育学部助教授を経て、愛媛大学教育学部教授、愛媛大学教育学部附属特別支援学校校長。専門は特別支援教育。主に自閉症の人の自立や社会参加、就労について研究している（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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