出版社内容情報
美しい自然にかこまれた瀬戸内海・小豆島の分教場に赴任してきた大石先生と、十二人の教え子のたどった、その後の二十数年間を、厳しい社会情勢を織り込みながら描いた名作。 中学生から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B。読書会の課題本。恥ずかしながら、この話初めて読んだ。瀬戸内海の小島で新米女教師と12人の小学生がのどかに暮らす緩い話かと思っていたのだが、実は昭和3年から21年までの戦前戦中の話がメインだったとは予想外だった。この間に小学1年生だった子ども達も、戦争に行って戦死したり、視力を失ったり、女郎に売られたり、結婚して子どもを生んでいたりと様々な人生を送っていた。ちょうど大恐慌後、日本が中国に戦争を仕掛けていく時期で、貧困や治安維持法などが暗い影を落とす時代の話だった。戦争は不幸で恐ろしい。2020/02/27
きちくさ
2
子供に読ませたいと思って買ったがまず自分で読み直してみた。 私たちの世代には教師や、祖父母、父母から戦争の話を聞く 機会もあったが、今の私の子供の世代にはそのような機会が 減っているのでぜひ読んでもらいたいと思う反面、理解(共感) できるのだろうか?とも思った。でもここの中に書かれている、 「言いたいことが言えない」なんて言うのは、いまでも、 よくあること。そういう意味では、戦後も何も変わっていないのかと、 むしろ、歴史を焼き直しつつある。とも感じた。2016/03/27
c3po2014
2
★★★★ 大崎中学校図書館2015/08/09
寿里子
1
映画三回目を見終わり、本はまだだったと思い読んでみた。映画よくできていたと改めて思う。壺井榮の無駄のない、真実をついた文章にただただすごいなと思いました。2012/12/08
yosi
0
あんまり覚えてないけど、面白かったのは覚えてる。