出版社内容情報
作家たちの戦時の日記に刻まれた声に耳をすまし、非常時における日本人の精神をあぶり出した傑作評論。平野啓一郎との対談を収録。
内容説明
永井荷風、高見順、伊藤整、山田風太郎らは、日本の太平洋戦争突入から敗戦までをどう受け止めたのか。勝利に歓喜する者、敵への怒りに震える者、無力感から諦念に沈む者…。作家たちの戦時の日記に生々しく刻まれた声に耳をすまし、国家の非常時における日本人の精神をあぶり出す傑作評論。
目次
第1章 開戦の日
第2章 「大東亜」の誕生
第3章 偽りの勝利、本物の敗北
第4章 暗い新年
第5章 前夜
第6章 「玉音」
第7章 その後の日々
第8章 文学の復活
第9章 戦争の拒絶
第10章 占領下で
著者等紹介
キーン,ドナルド[キーン,ドナルド] [Keene,Donald]
1922年ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家。1940年、アーサー・ウェイリー訳『源氏物語』に感動して以来、日本文学研究を志し、戦後はコロンビア大学大学院、ケンブリッジ大学を経て1953年に京都大学大学院に留学。帰国後、コロンビア大学で日本文学を教えながら日本に足繁く通い、川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫などの作家と交流を深める。1962年に菊池寛賞、また日本人の日記を研究した『百代の過客』で読売文学賞、日本文学大賞(1985年)を受賞。2002年には文化功労者、2008年には文化勲章を受章。2011年の東日本大震災後、日本永住・日本国籍取得の決意を表明。漢字表記は鬼怒鳴門。2019年2月24日、永眠
角地幸男[カクチユキオ]
1948年東京都生まれ。早稲田大学卒業。ジャパンタイムズ編集局勤務を経て、城西短期大学教授。ドナルド・キーン氏の著作の翻訳を手掛けており、『明治天皇』で毎日出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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