出版社内容情報
海辺の町で、さかなの子ポニョと五歳の宗介が出会う。主題歌も大ヒットした二〇〇八年の作品を吉本ばななさんや横尾忠則さんが解説。
内容説明
宮崎駿が原作・脚本・監督の全てを担当した『崖の上のポニョ』は、人間になることを願うさかなの女の子ポニョと、人間の男の子の宗介の物語。藤岡藤巻と大橋のぞみの歌う主題歌の大ヒットも話題となる。海を舞台に、波の表現などの高い技術が求められた作品を、吉本ばなな、横尾忠則、のんなどの多彩な顔ぶれが読み解く。
目次
ナビゲーター・吉本ばなな―この世の映画ではなかった
1 映画『崖の上のポニョ』誕生(スタジオジブリ物語 人間が手で描いた驚きに満ちた『崖の上のポニョ』;鈴木敏夫―きっかけは社員旅行。トトロを上回るキャラを目指して;宮崎駿―監督企画意図「海辺の小さな町」)
2 『崖の上のポニョ』の制作現場(監督 宮崎駿―『崖の上のポニョ』のすべてを語る;ポニョの世界を創る。;色彩設計 保田道世―彩度と彩度がせめぎあう、スレスレのところを狙いました ほか)
3 作品の背景を読み解く(viewpoint 横尾忠則―技術とかテーマだけでこの作品を評価するなんてモッタイナイ!;リリー・フランキー―こたえあわせ;小澤俊夫―昔話から見た『崖の上のポニョ』 ほか)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はるき
13
子供向けと侮ることなかれ。子供は一番厳しい批評家なんです。あの歌を思い出してついつい歌いたくなります。2023/03/29
ジブる
10
ポニョー 大好きで大好きで大好きな話。 こんなに胸がいっぱいになることないよね。 しあわせってこういうことなのかな?2022/03/25
舟華
10
ぽーにょぽにょぽにょさかなの子っ♪という軽快な音楽に惑わされがちだけど、私はこの作品が少し怖い。海をあんなにも澄んだ美しさで表現しているのに、波の表現やそれぞれの人の行動とか、理解しがたい部分があっただけど、この本で少しは分かったかな。宗介の名前の由来は知っていたけど、ブリュンヒルデ(ポニョの本名)がまさかワーグナーからきているとは思わなかったのでびっくり。ダイオウイカの考察が面白い。なるほどなーと思いながら、最初の10分を見直してみたい。2018/08/01
江藤 はるは
7
生まれてきてくれてよかった。2020/05/11
むらさき文鳥
3
インタビューを通して作品のいろんな面が見えてくる。でも、ご自由にお受け取りくださいという姿勢が潔くてかっこよい。未来に希望を見せる物語だったのか・・・。2018/08/15