文春文庫<br> 縁切り榎―江戸切絵図恋暦

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文春文庫
縁切り榎―江戸切絵図恋暦

  • 野口 卓【著】
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  • 文藝春秋(2026/07発売)
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  • サイズ 文庫判/ページ数 336p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167925338
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

江戸の町に生きる男と女の「運命の出会い」「愛と裏切り」「非情な別れ」「したたかな人間模様」を描く、大好評シリーズ第二弾。

玉緒は、弟の六歳六月六日(手習いなどの芸事を始める日)の記念すべき日に、手習い所に付き添うよう、母親に頼まれる。そこの師匠がまだ若く、男前であるのを知っていた玉緒は、渋るそぶりを見せながらも、当日弟を連れて手習い所へ向かう――。 (「六歳六月六日」)

旗本屋敷に行儀見習いで住み込むことになり、十五歳の富美は母親と屋敷を訪れる。そこで長男・仁一郎と目が合うなり、鼓動が異様に速くなったのを感じる。三日目の夜、突然暗がりで抱きすくめられ、口を塞がれたとき、運命の歯車が回りだす――。 (「縁切り榎」)

父親の四十九日法要の日、一人娘の円と婿の守彦は、同業者の佐太郎に「亡くなった親父さんに、堅物過ぎる守彦を商家のあるじらしくしてほしいと頼まれていた」と伝えられる。努力家で真面目なのは利点であるが、それだけでは足りないらしい。佐太郎が早速守彦を連れていった場所は――。 (「湯屋の二階」)

手代の兼吉は、あるじの増蔵に呑み屋に誘われ、女房がお前を好いているようだと打ち明けられる。どれくらい本気か試してみないかと言われ、そんなことはできないと断るが、しぶしぶ引き受ける。実は増蔵が、吉原の遊女を後妻にしたがっているのを、知っていたのだ――。 (「夜這い考」)





【目次】

内容説明

行儀見習いで旗本屋敷に住み込むことになった十五歳の富美。三日目の夜、突然何者かに抱きすくめられたとき、運命の歯車が回りだす(表題作)。「家内がお前を好いているようで寝言に出てきたが、どのくらい本気か試してみないか」と、手代の兼吉は主にもちかけられ…(「夜這い考」)。切なくもしたたかな、江戸の男女を描く四編。

著者等紹介

野口卓[ノグチタク]
1944年、徳島生まれ。93年、一人芝居「風の民」で第3回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年「軍鶏侍」で時代小説デビュー、同作は歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞するなど、圧倒的な支持を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

40
シリーズ化してほしいなあ、と思っていた切絵図物語がシリーズ化しそうでうれしい。『夜這い考』が一番好きかも。2026/08/02

hirochin5

2
面白かった。インドへ帰国前に空港本屋で購入。江戸時代を舞台にした、ちょっとエッチであり、ホコッともする短編集。なんだか自分も江戸時代に潜り込んだような没入感がある。その理由は、細かい心の描写を丁寧に文章にしているからだと思う。一方でそれが、ストーリーをスムーズに進めるのを邪魔している面もあり多少イライラもする。でも、総じて楽しめた。2026/07/29

goodchoice

1
男女の微妙な機微を描いた短編4作。ちょっと変わったテーマもあった。2026/08/08

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