文春文庫<br> 真夜中に彼女たちは―社労士のヒナコ

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文春文庫
真夜中に彼女たちは―社労士のヒナコ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167925116
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「どうして直接、言ってくれなかったの?」
退職代行、カスハラ、やりがい搾取、シニアの深夜労働――。
法律や正論だけでは割り切れない「働く人々の本音」に、社労士・朝倉雛子が迫る!
すべての働く大人に寄り添い、希望を灯す大人気お仕事ミステリー第4弾。

【あらすじ】
「まるで、うちの職場の話だ」
見えている景色が違うからこそ、組織のなかで人はすれ違う。
良かれと思って定めたルールが現場を苦しめ、声なきSOSは思わぬ事件を引き起こす。
経営者の孤独、管理職の徒労感、若手社員の絶望、そしてシニア層の切実な事情。
立場の違いから衝突する労使双方の「言い分」を、ひよっこから成長した社会保険労務士のヒナコが、時に寄り添い、時に鮮やかに解きほぐしていく。
明日も出社するあなたの心がスッと軽くなる、シリーズ最高傑作!

【収録作】
第一話「真夜中に彼女たちは」(表題作)
年金だけでは暮らしていけない。切実な事情から、居酒屋の深夜清掃で働く60代の女性たち。ある日、隣の店舗で窃盗事件が発生するが、警察の聴取に対して彼女たちはなぜか「不可解な態度」をとる。シニアアルバイトたちがルールを破ってまでひた隠しにした「秘密」とは?

第二話「封じこめた思い」
こだわりのセレクトショップで働く若き女性クリエイター。だが、その実態は最低賃金を割る「やりがい搾取」だった。そんな中、彼女が手掛けた作品が、フリマサイトで不自然な形で次々と転売される。憧れの職場でひそかに起きた、不穏な事件の裏にあるものとは。

第三話「ジンジャーの憂鬱」
飲料メーカーのCMに出演した若手女性社員がストーカー被害に遭い、会社には悪質なカスハラ電話が鳴り響く。事態を重く見た総務課長は、彼女を守るためとして別県への異動を提案する。しかし、ヒナコはその「正当な理由」の裏に隠された、ある恐ろしい「思惑」に気づいてしまう。

第四話「声をあげて」
ある日突然、退職代行業者から連絡が入った。手塩にかけて育ててきたはずの若手社員が、何の前触れもなく、一方的に会社を去っていく。遺された管理職たちの戸惑いと徒労感。「なぜ、一言も相談してくれなかったのか?」。沈黙を選び、退職代行を呼んだ若手の「真意」をヒナコが探り当てる。

★解説は、ブックジャーナリストの内田剛氏!
書店現場で「管理職」と「働くいち店員」の両方の立場を経験してきたプロフェッショナルが、本作の魅力を熱く紐解きます。


【目次】

内容説明

ある日突然、退職代行業者から連絡が入る。若手社員が次々と去る不可解な事態に、社労士の朝倉雛子が立ち上がる!(「声をあげて」)さらに年金不安から深夜清掃で働くシニア女性たちの秘密(表題作)など、現代の労務トラブルが続発。立場の違いですれちがう切実な「正義」を描く、大人気お仕事ミステリー第4弾。

著者等紹介

水生大海[ミズキヒロミ]
三重県生まれ。2005年『叶っては、いけない』が第1回チュンソフト小説大賞銅賞受賞。2008年『少女たちの羅針盤』(旧題「罪人いずくにか」)が島田荘司選 第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作に選ばれ、翌年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ひさか

31
オール讀物2024年2月号:真夜中に彼女たちは、7・8月号:封じこめた思い、2025年3・4月号,5・6月号:ジンジャーの憂鬱、書き下ろし:声をあげて、の4つの連作短編を2026年5月文春文庫刊。シリーズ4作目。退職代行、カスハラ、高齢者雇用、やりがい搾取、と興味深いテーマをミステリを混じえて展開するのが楽しい。やり過ぎ感ありありのヒナコさんには、思わずストップ!をかけたくなってしまう。2026/06/28

いなばさくら

27
作中内ではさほど連作感のない、お仕事且つミステリ短編集シリーズの第4作。発行順に全て読んでる大好きなシリーズやけど、第1作からは10年近くたってるんやな。偶然にもわたしは社労士さんとしょっちゅう話をしなければいけないので、全作興味深く拝読しております。で本作もいろいろアップデートされてるけど、現実にはつい先月ぐらいにカスハラについては法改正もされてるから、ヒナコ先生の活躍の場は今後も無限に広がりそうですね。退職代行業者は大手が摘発されたけど、今後も活動が続くのかな。そのあたり、続編で教えてください。2026/10/06

nyanco

26
社労士ヒナコシリーズ 4冊目 前作から3年 設定を忘れてしまっていて、冒頭、少し物語に入っていきにくく感じた。少しおさらいしていただければ読みやすかったかと。(前作を自分で復習すればよいのだけれど)1話目 深夜の掃除パートの女性たちのお話 ダブルワーク、トリプルワークしなければ生活が難しいってこの現状、どうなんでしょうね ハンドメイド作家の話、こだわりと店舗運営の難しさ ラスト、退職代行のタイトルが「声をあげて」難しいことだけど、諦めてしまうと伝わらず、いつまでたっても改善されないんだと気付かされる。2026/06/12

よっち

23
法律や正論だけでは割り切れない働く人々の本音に、社労士・朝倉雛子が迫る第4弾。再雇用で提案される深夜清掃、セレクトショップの最低賃金問題と思わぬ事故から始まった苦境。大ヒットしたサッカー選手のCMとクレーム騒動後の配置転換問題。突然の退職代行と浮き彫りになる背景。経営者の気持ちはわかるけれどそれは…という提案だったり、それが働いている側の想いと噛み合わない難しさも描かれていて、思わぬ真相も浮き彫りになっていく中、振り回されながらも真摯に向き合い、より良い方向へ導くべく奔走するヒナコの頑張りが印象的でした。2026/05/08

coco夏ko10角

17
社労士ヒナコシリーズ第4弾。扱ってるテーマは実際にありそうなものばかり…なのは変わらずなんだけど、初期はもうちょっとスッキリする話が多かった気がするけど、今回は苦いものが多かったような?2026/06/14

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