出版社内容情報
【目次】
内容説明
変わりゆく町・新小岩の商店街の路地裏にある、昔ながらの居酒屋米屋には、今夜も訳ありの客が訪れます。失恋した女性や製薬会社の営業マン、主役を逃した劇団員、そして、迷い犬まで…いつの時代も人は悩み、傷つき、惑うもの。そんな時はここに来て、美味しいお酒と料理を召し上がれ!あなたに寄り添う居酒屋物語、第8弾。
著者等紹介
山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。会社員を経て派遣社員として働きながら松竹シナリオ研究所で学び、2時間ドラマのプロットを多数作成。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務するかたわら、小説の執筆に取り組む。2007年に『邪剣始末』で作家デビューを果たす。13年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
64
シリーズ第8弾。新小岩にある居酒屋「米屋」。常連さんに加えてお初の客も訪れる。客たちが胸に抱える荷物を下ろしてやるのが女将さんの秋穂。いつもパターンは決まっているのだが、今作は珍しく悩みを抱えていない二人の男性客が来た。時代を超えての世界観が面白く描かれるのでつい笑ってしまう。オリンピックも万博も前の話と令和の話。時々見る板状のもの(スマホ)。不思議と思いながらもつっこんで聞かないのがいいのか、悪いのか。時代は違えど人が抱える悩みにそう違いはない。そして、女将の作るレンチン料理に心も温もる。2025/12/21
TOMTOM
6
毎回のパターンが決まっているので、購入するかどうかいつも悩んでしまう…結局買ってしまう。どこかで区切りをつけなければ…。物語はそれぞれ独立していて料理もおいしそうなのですがこのワンパターンがつらくなってきている、水戸黄門のような勧善懲悪ですかっとするわけでもなく、しみじみとしているのも原因の一つかな?2025/12/09




