出版社内容情報
日常に潜む「キモチワルイ」や「モッタイナイ」を見逃さない主人公・梯結子は商人の家系に生まれた四人きょうだいの末っ子。幼いころからその天才的なひらめきと観察力と調達力で、次々に難題に挑む。混み合う砂場、プライドが傷付くお友達が出るお誕生会、不利な生徒会長選挙でのアピール――誰もが諦めた課題を「なんとかしなくちゃ。」の一心で解決する、新感覚エンタテインメント!(幼少期~大学生編)
表紙がなぜお城のジオラマ?
↑読めばわかります!
世の中の「キモチワルイ」をスッキリ整理
痛快!問題解決エンタメ小説
↓この難問、解けますか?
Q. 学生新聞の広告効果を最大化するには?
Q. 家族の夕食の予定がバラバラ。食材を無駄にせず家計の負担を減らすには?
Q. 最も効果的に潜在顧客へ届けるポスティング戦略とは?
(答えは本文に!)
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
30
主人公、梯結子がいい。とてもいい。理詰めで冷静で勤勉、そして行動力がある。おそらく才媛。梯結子の幼少自体から大学卒業までの活躍ぶりを描くこの作品は、結子の身の廻りに起きる事件や見聞する疑問を次から次へと解決して行くお話。「成瀬は天下を・・・」の成瀬に少し似ている。テンポ良く読めて、少しばかり歴史の勉強にもなる仕上がり。面白かったです。2025/10/29
ゆきらぱ
27
色々な分野について多岐にわたり物知りになれた気分です。 作中、恩田陸さんがたびたび登場します。横を向くと作者がいるその感じが面白かったです2025/10/18
NAOAMI
13
こんなに面白いんだったら、三部作(たぶん?)揃ってから読めば良かった。何年も文庫待ちで過ぎる空白を埋めるのキツイな。梯家の末っ子結子の一生を描く朝ドラ的(恋愛要素ウスイが)展開も、今作は幼少期~大学卒業まで。日常にあるキモチワルイこと「非効率的なこと」を斬新な発想で解決する個性に惚れ惚れするし、可愛くも感じられすっかり彼女の虜になってしもた。いちいち恩田陸さん視点の「モノローグ」が挟まれるのも一興。傑作『ドミノ』の素となったエピソードなんかもチラホラ。彼女が「架け橋」となって「結ぶ」物語がもっと読みたい。2025/10/19
ソラ
8
【読了】B タイトルやあらすじ読んでみた感じでは全く面白そうじゃなく、恩田陸さんなので手に取って期待もせずに読んでみたら意外にも面白かった。2025/11/03
時代
5
梯結子のセンスと感覚は抜群である。利害関係や忖度が一切なく湧き出るのだから尚更だ。そもそもこれを一冊で纏めようなんて見当違いだ。青雲編から熱風編に止まらず成熟編や総会編など超長編に繋げでもらいたいものだ◎◎2025/11/09




