文春文庫<br> 喫茶ガクブチ 思い出買い取ります

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文春文庫
喫茶ガクブチ 思い出買い取ります

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  • サイズ 文庫判/ページ数 224p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167924034
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「いらっしゃいませ。喫茶ガクブチへようこそ!」

東京・高円寺の街角--〈あなたの思い出買い取ります〉と書かれたド派手な看板と、元気な掛け声に吸い寄せられるように入ったカフェは、壁が大小様々な額で覆われていた。
中には靴紐や映画の半券、玩具など?誰かの思い出の品〟らしきもの……?

そこは、父親の跡を継いだ美咲兄妹が切り盛りする額縁店。寂れた店を復活させようと、妹の真日留は一階をカフェに大改造。兄の伸也はお客さんから持ち込まれた”思い出の品“を額装。額は客が大切に持ち帰ることもあれば、カフェの壁に飾られ、別の誰かが買っていくこともある。

店を訪れるのは、〈かつて世界中を旅し、いまは親の介護に明け暮れる多喜子〉〈カメラが趣味だった夫の遺言で、個展を開こうとしている郁恵〉〈無職の夫へのイライラが止らない梨々花〉〈大切なUFOの玩具を手にした、結婚を控える一直〉〈隣りの”おじいちゃん”の絵を持ってきた中学生の蒼空〉……。

生まれ変わった思い出が、傷ついた心と体を癒し、いつしか新しい出会いに繋がっていく。  


『人生写真館の奇跡』『天国からの宅配便』著者が贈る、とっておきのハートウォーミング・ストーリー。文庫書き下ろし。


 



【目次】

内容説明

「いらっしゃいませ。喫茶ガクブチへようこそ!」東京・高円寺、美咲真日留の元気な掛け声に吸い寄せられるように入ったカフェは、壁が大小様々な額で覆われていた。額の中には靴紐や映画の半券、玩具など“誰かの思い出の品”らしきもの。さて、私の思い出はどんなふうに生まれ変わるのだろう―再生と希望を温かく描いた6篇。

著者等紹介

柊サナカ[ヒイラギサナカ]
1974年香川県生まれ、兵庫県育ち。第11回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、2013年に『婚活島戦記』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

168
兄の伸也、妹の真日留の兄妹で営む“喫茶ガクブチ”。カフェと思い出の品を買い取り額装できる額縁屋の連作短編集。良い思い出、嫌な思い出、人それぞれいろいろな思い出があるけれど、額装することで単なる思い出が、より新しい思い出に生まれ変わるのかもしれない。そして、見つめ直す時間と機会を与えてくれるのかもしれないね。老若男女が、いたって普通の思い出の品を店に持ち込む話ではあるが、売りに来た人達が再生していく姿は、温かくもあり優しくもあり、心地良い読後感を与えてくれた。 2025/09/03

Karl Heintz Schneider

63
第二話「最初で最後の写真展」が良かった。早坂郁恵は喫茶ガクブチに20枚の写真を持ち込む。亡くなった夫の遺言は自分の撮った写真の個展を開いてほしいというもの。出展する写真は全て生前既に夫に指定されていた。ところがどの写真も素人目には下手なものばかり。そんな郁恵の不安をよそに個展は大盛況。特に夫とは年代も違う若い人が多く目立った。彼らから夫は生前SNSで写真の他にもカメラやレンズのことを多く投稿していた。家では無趣味で無口な夫だと思っていたのに全く知らなかった郁恵は驚く。2025/10/10

Natsuko

48
家業の額装店を継ぎ、カフェも始め何とか存続を図る兄妹。思い出買い取りますとの看板にフラリと現れた迷えるお客。取っておきたい大事な思い出ばかりではなく、捨ててしまいたい思い出も…。額装のもつ力が心の中をリセットさせてくれる6話だった。基本ハッピーエンドで安心して読めるが、第5話はさすがにそんなに甘くないぞと独り言。お客の一人称視点の後に、兄妹視点の章を入れる構成が気になるのは、先日読了した、しをんさんの小説書き方本の影響か😌また、我が町にも額装屋さんがあることを知り、早速覗きに行く気満々✨2026/01/20

たるき( ´ ▽ ` )ノ

43
額縁をあまり意識したことなかったな。家にある写真や思い出の品々も、このお店で額装してもらったらかけがえのない一品になるんだろうね♪喫茶店のメニューが独特で面白い。UFOの額縁がどんなものなのか、実際に見てみたくなった。2026/01/03

ひめか*

41
額縁屋を継いだ兄妹。妹の真日留は1階をカフェにして、2階を額縁屋に。兄の伸也は、お客さんから思い出話を聞いた上で額装の腕を振るい、お客さんは自分で買うか、置いて他の客に売るか選べる。真日留のはつらつさと思ったことを言う強い感じが好き。ゴミを捨てる女性に文句言うのよかった笑。性格の違う兄妹の掛け合いも楽しい。婚活で出会えたのに自分の好きなものを否定する彼女はつらいなと同情。育児放棄された中学生とおじいちゃんの話が温かくて良かった。ずっと海外旅行が好きなのに周りは変わってしまう寂しさもわかる。サクッと読める。2026/08/25

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