内容説明
入れ墨の男とのトラブルが呼ぶ悲劇、若き警官が追う連続窃盗犯、動機のつかめない放火魔、30年前に解決したはずの事件に自首してきた男、突然駐在所勤務を希望した警官の真意、若き警視が挑む滅多刺し死体遺棄事件、スパイ容疑のかかったロシア人武官の追跡。人気作家7名が、それぞれに趣向を凝らした珠玉の警察ミステリー。
著者等紹介
佐々木譲[ササキジョウ]
北海道生まれ。『警官の血』『廃墟に乞う』『地層捜査』
乃南アサ[ノナミアサ]
東京都生まれ。『凍える牙』『暗鬼』『緊立ち 警視庁捜査共助課』
松嶋智左[マツシマチサ]
大阪府生まれ。『女副署長』『巡査たちに敬礼を』
大山誠一郎[オオヤマセイイチロウ]
埼玉県生まれ。『アリバイ崩し承ります』『ワトソン力』『赤い博物館』
長岡弘樹[ナガオカヒロキ]
山形県生まれ。『教場」『119』『球形の囁き』
櫛木理宇[クシキリウ]
新潟県生まれ。『死刑にいたる病』『殺人依存症』『鵜頭川村事件』
今野敏[コンノビン]
北海道生まれ。『隠蔽捜査』『台北アセット』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
141
豪華ラインナップ!こういうアンソロジーは大好物。贅沢にも松嶋さん(多分お初の作家さん)と櫛木さんは書き下ろし。そのどちらも続きが読みたい面白さ。どこかでまた会いたいなぁと切に願う。2024/07/09
KAZOO
110
7つの短篇が収められている警察小説のアンソロジーです。どこかで読んだ気がする作品(4作品 佐々木譲、大山誠一郎、長岡弘樹、今野敏)があると思ったらオール読物23年6月号の特集に収められているものでした。そのほかの作品3つは未読でしたが、松嶋智左さんの「刑事ヤギノメ」が楽しめました。既読のものでは今野さんのは短すぎで、長岡弘樹さんの「嚙みついた沼」が印象に残りました。2024/06/14
タイ子
99
7人の作家による警察官をテーマのアンソロジー。どれも未読作品だけに面白く読了。松嶋さんの書き下ろし「刑事ヤギノメ」の弓木刑事はこれからも他の作品に登場して欲しい。長岡さんの「噛みついた沼」に登場する百目鬼巴は以前他の短篇に出てきた頭脳明晰な警察官でまた会えたのは嬉しい。作品も長岡さんらしくて面白い。彼女もまた何かで読みたい警察官だな。他の作品もどれもハズレなく大いに堪能。2024/06/13
涼
91
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/07/post-f39c15.html 初めての作家さんもありましたが、まさに「今をときめく警察小説の書き手」ばかりで、こういう本は実に面白いのです。2024/07/20
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
81
(2024-88)なかなか豪華な執筆陣を揃えた警察小説のアンソロジー。佐々木譲さんの「弁解すれば」に出てくる仙道刑事はどこかで見たことあるなぁと思ったら「廃墟に乞う」に登場した刑事でした。他にも他のシリーズで顔を出している登場人物も多いのかな?大山さんの「三十年目の自首」はなかなか着想が面白いと思う。櫛木さんはたぶん初めての作家さんだけど「ルームシェア警視の事件簿」に出てくるキャリア官僚の佐桐一海のキャラはなかなか面白いのでどこかで登場しているならば読んでみたい。★★★+2024/06/30
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