内容説明
独り身の作家・成瀬翔は転移性肝臓がんによる余命宣告を受ける。オペに抗がん剤、つらいだけの治療…。一方、ある事情で外科から内科に移り、妻子とも別れた主治医の佐倉陸は、成瀬の苦しみを丸ごと受けとめる。人は生きて死んで最後に何が残るのか。二人の人生をかけた最後の旅が始まる。誰しもの胸を熱くする感動傑作。
著者等紹介
北川悦吏子[キタガワエリコ]
脚本家、映画監督、エッセイスト。1992年、「素顔のままで」で連続ドラマの脚本デビュー。「ビューティフルライフ」では、向田邦子賞、橋田賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おか
40
テレビドラマを観てから 購入。渡辺謙さんの演技力に脱帽です。彼以外の俳優では考えられない 素晴らしいものでした。字を目で追いながら 脳内では 渡辺謙さんが妻夫木さんが 喋っている。現実には考えられない緩和ケアだけど 自分の生命保険担保にして 医師若しくは看護師と旅してみたい。死の直前まで 生きていきたい。2025/08/09
はる
31
死にゆく患者さんに心から寄り添い、愛を伝える医師の陸。ボーヤ先生とオッサンのやりとり、毎日前向いて生きたいとは思えないけどそれでも前向く力強さってのにとても勇気をもらいました。 娘さん、最後に会いにきてくれてよかったね。 こんな素敵なお医者さんに死ぬとき出会えたらいいなあ。2024/09/03
どぶねずみ
29
死を目前にした人間を描きながら、不思議なほど生の温度が高い物語だ。余命を宣告された成瀬と主治医の佐倉が重ねる時間は、派手な奇跡も救済もない。ただ風を感じ、言葉を交わし、沈黙を共有する。その一つ一つが、生きることの実感として胸に積もっていく。医師でありながら迷い、揺れる佐倉の姿は、「支える側」もまた弱く不完全な存在であることを静かに示す。死を避けず、正面から見つめた先に、なお残る温もり。それは「生きとし生けるもの」すべてに等しく流れる時間の尊さをそっと置いていくようだった。読後の世界が少しだけ優しく見える。2026/01/13
ダイ
5
人生の終らせ方みたいなものを考えさせられ、悲しいけど前向きで良かったです。2025/11/11
橘 由芽
5
読み進めていくうちに、前にTVドラマで見たなと思い出した。余命幾ばくもない患者と一緒に旅をする心に傷を負った医者。(それもイケメン!)現実にはありえないとは思いながら、こんな医者がずっとそばで見守ってくれたならいいな、と思いました。2025/04/21




