内容説明
庭で嗤いながら刀を振り廻し家来を斬った若い侍が父親に成敗された。彼を錯乱させた背後には何やら怪しい秘薬の影が。一方、秋山久蔵は十年前に島流しになった浪人の女房・おそのの様子がどこかおかしいことを聞く。普段は慎ましく暮らす女を尾行てみると、男から小さな紙包みを手に入れていた…。人気シリーズ第十八弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に、監督、脚本家として多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
131
シリーズ最新第18弾。安心して読み進められる4話の中で『由松命』が特に好き。最後の『茶番劇』はさすがに鈍い私でも予想がついた話ではあった(珍しい)2024/01/30
真理そら
53
「真似事」「流人船」「由松命」「茶番劇」の4編。「真似事」はこのシリーズには珍しく少し後味が悪い。「由松命」は切ない話。今回は大助クンが箒を振り回すだけだったのがちょっと寂しいと思う大助ファンの読者なのである。2024/01/15
やま
51
南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵は、悪を憎み、情に厚くい、その久蔵の手下である岡っ引き柳橋の幸吉たちの人情物語です。此度も人情味一杯の三話の物語と、お馴染みの馬鹿話の短編4話が綴られています。「真似事」は、いきどうりを覚え虚しい。「流人船」と「由松命」は、哀しくなってくる。「茶番劇」は、お馴染みの放蕩息子の遊び金欲しさの自作自演劇。シリーズ18作目。2024.01発行。字の大きさは…大。2024.10.29~30読了。★★★☆☆ 図書館から借りてくる2024.10.272024/10/30
goodchoice
2
今回も久蔵チームはスッキリ問題解決!いつ読んでも心地よい。2024/03/25