内容説明
コロナ禍の北海道で、20年におよぶ人工睡眠から目覚めた松崎公平。若き銀行頭取としてバブル期に活躍するが、その崩壊で責を問われ、収監された過去があった。絶望の末に松崎は自ら「コールドスリープ」の被験体になるが、目覚めると、頼りにしていた元秘書が失踪。かつての財界仲間も殺されていく。衝撃の結末を迎えるミステリー。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
昭和5(1930)年、東京生まれ。陸軍幼年学校で終戦を迎えた。都立高校卒業後、人事院に十年余勤務。作家をめざし多くの職業をへて、38年「歪んだ朝」で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞、作家デビュー。その後40年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞、56年「終着駅殺人事件」により第34回日本推理作家協会賞(長編部門)、平成16年に第8回日本ミステリー文学大賞、22年に第45回長谷川伸賞、31年に第4回吉川英治文庫賞を受賞。トラベル・ミステリーの第一人者である。令和4年3月逝去。享年91(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。