内容説明
幸田露伴の娘として生まれ、父親に『論語』素読から家事全般まで全てを教わった幸田文。結婚出産離婚、父の看取りを経て、文章を発表し始めたのは四十歳を過ぎてからだった。八十六歳で亡くなるまで書かれ続けた、質量共に抜きんでた随筆を、川上弘美が読み込み編みあげた極上の一冊。「日本の女」はクールだ!
目次
第1部 幼き日々から、父の死まで(〓啄;金魚;あしおと ほか)
第2部 くさぐさのこと(むしん;おふゆさんの鯖;風の記憶 ほか)
第3部 週間日記ほか(週間日記;「なやんでいます」の答え ほか)
著者等紹介
幸田文[コウダアヤ]
1904(明治37)年、東京生まれ。幸田露伴の次女。22年女子学院卒業。28年に結婚、29年に玉(青木玉)を出産、38年に離婚し実家に戻る。47年7月、露伴死去。同年「芸林間歩」に「雑記」を発表し、文筆活動開始。49年『父―その死』を刊行。56年『黒い裾』で読売文学賞、『流れる』で新潮社文学賞、73年『闘』で女流文学賞受賞。90(平成2)年10月、逝去
川上弘美[カワカミヒロミ]
1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学理学部卒業。94年「神様」で第1回パスカル短篇文学新人賞を受賞。96年「蛇を踏む」で第115回芥川賞を受賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞、14年『水声』で読売文学賞、16年『大きな鳥にさらわれないよう』で泉鏡花文学賞を受賞。19年紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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