出版社内容情報
小学生の頃に失踪した父をモデルにした創作小説と宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を修士論文に選んだ大学院生の私。賢治の未完の物語に導かれるように、私は押し込めていた過去の自分と向き合っていく。
そして結婚を前提に同棲を望む恋人の亜紀との関係に息苦しさを覚え始め……。
迷いや痛みを抱えるすべての人に光射す傑作小説。
解説・柴崎友香
内容説明
小学生の頃に失踪した父をモデルにした創作小説と宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を修士論文に選んだ私。賢治の未完の物語に導かれるように、私は押し込めていた過去の自分と向き合っていく。そして結婚を前提に同棲を望む恋人との関係に息苦しさを覚え始める―。迷いや痛みを抱えるすべての人に光射す傑作小説。
著者等紹介
島本理生[シマモトリオ]
1983年東京都生まれ。98年「ヨル」で『鳩よ!』掌編小説コンクール年間MVPを獲得。2003年「リトル・バイ・リトル」04年「生まれる森」06年「大きな熊が来る前に、おやすみ。」15年「夏の裁断」がそれぞれ芥川賞候補に。11年『アンダスタンド・メイビー』が直木賞候補になる。03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、15年『Red』で第21回島清恋愛文学賞、18年『ファーストラヴ』で第159回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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