内容説明
少しでも気になる本があると、手元に置いておきたくなってしまい、片っ端から買ってしまう。気がつけば、部屋のなかがとんでもないことに…。江戸のガーデニングから編み物の製図、翻訳小説、ラジオ基礎英語まで、毎月買った数十冊の本と、ネコとのシンプルで豊かな日常生活を綴った、時々しんみり&抱腹絶倒のエッセイ集。
目次
ダダモ
手仕事
一人一人が考える
婦人雑誌
ひと月六十二冊
老いる
モデル
三味線
本代
古書
ネコと暮らす
脳と緊張感
物欲
理想の人
痛みと安らぎ
「廣津里香」という生き方
新年
フリーマーケット
雪の日
女の冬
体内映像〔ほか〕
著者等紹介
群ようこ[ムレヨウコ]
昭和29(1954)年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店、編集プロダクション、本の雑誌社勤務を経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シナモン
99
群さんにしては毒が少なめ?と思ったら40代のころのものでした。「忘れているのは覚えていたからだ。一度、頭の中に入れないと、忘れることすらできない。これまでの人生でたくさんの本を買い、読んできて、頭の中に残っているのはごく少数なのがわかったのだけれど、今の私も、これからの私も、それでいいとあらためて思ったのだった。」凄い量の本を買われててびっくりでした。2024/03/15
優希
44
毎月買った本と猫とのほのぼのした生活が紡がれていました。本は買わないときがすまないようですね。毎月の買う量には驚かされてしまいます。自分は図書館を利用してから本を買うことが少なくなり、昔は買い過ぎてたなと反省しました。2023/11/03
Roko
36
この本は群さんが40代だったころのエッセイです。彼女の生活の中心は何と言っても「本を買うこと」なのです。もちろん本を読んでいるのは確かなのですけど、本の買い方が尋常じゃありません。1日1冊以上の本を購入しているのですが、全部読んでいるわけではありません。買った時には「オオ~」とテンションが上がっているのですけど、実際に読んでいる本は半分くらいなのかなぁ。 本を読みながら、編み物をしながら、毎日を淡々と過ごしていく人生ってのもアリなんじゃない?やっぱり、れんげ荘のキョウコさんは群さんの分身なのかしら?2024/02/22
あつこんぐ
35
図書館本。不平不満が多すぎて最近の群さんのエッセイはあまり好きじゃなかったけど、本に関するエッセイなので借りてきました。「あれ?読みやすい」と思ったら20年前のエッセイが改題されたものなんですね。この本を書いた頃の群さんは私よりも年下なんだということにも驚きました。廣津里香さんの本が面白そうで読んでみたいけど絶版ぽいので悩ましいです。図書館にリクエストしたら探してくれるかなぁ…。2023/11/20
Shoji
28
副題は「群ようこの読書日記」。一カ月に買った本の中から、一冊あるいは数冊を題材にしたエッセイが綴られています。本の内容は忘れていても、それなりに楽しい文書が書かれています。さすが、文筆のプロですな。人間とは忘れる生き物。かく言う私も、読んだ片っ端から忘れています。だから、また読む。それが幸せなのかも。どなたか言ってましたが、「人間は忘れる生き物である。そこがいいところだ」。2023/08/26