出版社内容情報
五年ぶりに会った長男は「大丈夫だよ」と笑ってくれた──。
覚醒剤取締法違反による衝撃の逮捕。
執行猶予満了を前に、清原は想像を絶する苦痛の中でもがき続けてきた。
自殺願望、うつ病との戦い、信頼できる主治医との出会い、
そして、家族との再会。
真っ暗な闇の中でもがき続けるかつてのスターは、
夏の甲子園に決勝戦を観戦に行きたいという願いを抱くが……。
「10年も薬物をやめていた人が再犯で逮捕されたと聞くと怖くなる」
「最後の1回だけ、と考えている自分がいる」
「この4年間、マンションのバルコニーから下を見て、
死にたいと思ったことは、一度や二度ではありません」
「元妻の亜希は、息子たちにぼくの悪口を言わなかった」
「負けたと認めること、怖いと認めること。
それはぼくにとってすごく重要なことでした」
2020年に刊行された単行本『薬物依存症』を改題して文庫化。
大宅壮一ノンフィクション賞受賞『嫌われた監督』の鈴木忠平による渾身の取材。
文庫化にあたり、解説に、清原氏の薬物依存症治療の主治医である
松本俊彦医師による「人はなぜ薬物依存症になるのか?」を掲載。
内容説明
「『最後の1回だけ』と考えている自分がいる」―覚醒剤取締法違反による衝撃の逮捕。執行猶予満了を前に、薬物依存症の終わりのない苦しみや葛藤を、清原和博がありのままに語った。真っ暗な闇の中でもがき続けるかつてのスターは、夏の甲子園の決勝戦を観戦に行きたいという願いを抱くが…。
著者等紹介
清原和博[キヨハラカズヒロ]
1967年大阪府生まれ。83年PL学園高校に入学、夏の甲子園大会で優勝。5季連続で甲子園に出場し、優勝2回、準優勝2回。甲子園での通算13本塁打は歴代最多記録。86年西武ライオンズに入団。1年目で31本塁打を放ち、高卒新人記録を更新した。西武の4番として6度の日本一を経験。97年FAで巨人へ。9年間で185本塁打、日本一2回。2006年にオリックス・バファローズに移籍。08年に現役引退。16年2月に覚醒剤取締法違反で逮捕。懲役2年6ヵ月、執行猶予4年の有罪判決を受けた。20年6月15日、執行猶予は満了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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