内容説明
新両替町にある小間物屋紅花堂が付け火の被害に遭った。紅花堂では、五年前に妻子を捨て女郎と駆け落ちした主・仁吉が未だ行方不明だという。報せを聞いた南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵は、付け火をいち早く見つけ、食い止めた謎の男の正体が、その仁吉ではないかと睨む。男はなぜ今頃戻ってきたのか?シリーズ第十六弾。
著者等紹介
藤井邦夫[フジイクニオ]
1946年北海道生まれ。テレビドラマ「特捜最前線」で脚本家デビュー。以後、刑事ドラマ、時代劇を中心に、監督、脚本家として多くの作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
138
好きなシリーズの第16弾!『返討ち』『帰り道』『淡路坂』『忠義者』いつもスッキリとか納得のシリーズなのだが、今回はどれも微妙に読後は口の中が苦い感じがした。仕方ないと思いつつもだ。特に3話目の『淡路坂』は和馬の幼馴染の神谷平四郎の話なのだが、お役の有る無しに関わらず武士って辛いなぁ。これしかないラストではあったけれど・・2023/05/30
やま
63
南町奉行所吟味方与力の秋山久蔵こと「剃刀久蔵」は、普通は温和な人物だが、悪党に対しては情け無用の冷酷さを秘めている。その久蔵が悪を裁く物語です。テンポがよく、展開が早く、筋書が簡単で、勧善懲悪で、読んでいてスッキリする。この秋山久蔵御用控シリーズは、新シリーズも含めて46冊になります。長く読んでいると登場人物に親近感が湧いてきます。返討ち、帰り道、淡路坂、忠義者、の短編4話。シリーズ16作目。2023.05発行。字の大きさは…大。2023.06.30~07.01読了。★★★☆☆2023/07/01
goodchoice
2
剃刀久蔵健在なり。まわりの脇役たちもいい味出している。2023/07/07
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- 和書
- 海の十字架 文春文庫