出版社内容情報
はじめての今 敏論
虚構と現実の交錯、アイデンティティの分裂、消費社会の暴走……。稀代のアニメーターが問うた主題は、今なお鮮烈な衝撃を与えつづける。『パーフェクト・ブルー』から『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』『妄想代理人』そして『パプリカ』に至るまで、全監督作を歴史と理論のなかで読み解く。
【目次】
内容説明
二〇世紀から二一世紀への世紀転換期に、アニメーション史の分水嶺ともいうべき作品を遺した今敏。虚構と現実を混濁させる独特のスタイルは、現在でもなお、いやますます、揺るぎない存在感を放っている。観るものを煙に巻くようなその手つきに正面から臨み、歴史的・理論的文脈に置きなおす、意欲的著作。
目次
序章 今敏とその作品
第一章 アダプテーションとしての『パプリカ』―今敏アニメーションの「原型」と主題系
第二章 最古のメディアと現代の「神話」―『妄想代理人』という戦後メディア史と大量消費社会への注釈
第三章 実写的なレイアウトと「漫画」的存在―『東京ゴッドファーザーズ』における異性愛規範の外部から中心への道程
第四章 『千年女優』とビデオ/ヴィデオ―メディウムのアナロジーとメディア(的存在)の老い
第五章 『パーフェクトブルー』における多重人格―インターネット、ホラー、同一化
終章 現在進行系の今敏アニメーション
著者等紹介
宮本裕子[ミヤモトユウコ]
1983年、東京都生まれ。明治学院大学文学部芸術学科准教授。専門は映画・アニメーション研究。立教大学現代心理学部映像身体学科准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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