内容説明
ベルリン行きの機上で脅迫電話を受けた精神科医マッツ。今乗っている飛行機を落とさなければ、誘拐された娘の命はないというのだ。しかもチーフパーサーは彼の元患者。彼は元恋人に犯人の捜索を遠隔で依頼するが、機内では次々に不可思議な出来事が…。息もつかせぬドイツ最強のパニック・サスペンス
著者等紹介
フィツェック,セバスチャン[フィツェック,セバスチャン] [Fitzek,Sebastian]
1971年、ベルリン生まれ。テレビ・ラジオ局勤務のかたわら、2006年に『治療島』で作家デビュー。同作はベストセラーとなり、ドイツのミステリー賞フリードリッヒ・グラウザー賞の最優秀新人賞候補作となる。以降も精力的に作品を発表、サイコ・スリラーに大胆なサプライズを仕込む作風でベストセラー作家としての地位を確立。『乗客ナンバー23の消失』は「週刊文春ミステリーベスト10」で第3位に選ばれた
酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年、茨城県生まれ。上智大学ドイツ文学専攻博士課程満期退学。ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。児童文学の翻訳も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yukaring
66
飛行機という閉鎖空間で繰り広げられるパニック・サスペンス。「飛行機を墜落させなければお前の娘の命はない」誘拐犯から機上で電話を受けた精神科医のマッツ。メールに添付されていたのは手足を縛られ苦痛に歪む娘の顔。娘ネレは臨月でもうすぐマッツは孫に会えるはずだったのに・・。誘拐犯からの謎めいた指示と機内で起こる不可解な出来事、マッツは元同僚のフェリに電話で娘の捜索を依頼。機外で手がかりを追うフェリと機内で必死で犯人の痕跡を辿るマッツ。緊迫感が伝わる手に汗握る展開と幾重にも巧妙に仕組まれたどんでん返しが見事だった。2023/05/25
Kanonlicht
34
著者はドイツのベストセラー作家。娘の出産に立ち会うためブエノスアイレス発ベルリン行の飛行機に搭乗した精神科医が、娘を誘拐したという何者かから無事に返してほしければ搭乗中の機を墜落させろという強迫電話を受ける。密室とタイムリミットを兼ね備えた飛行機を舞台に、ここまで話を広げられるのかと驚いた。特に謎が明らかになってからの怒涛の展開は見事。にしてもまともな人物少なすぎて笑う。あと邦題テキトーすぎ。2025/03/08
星落秋風五丈原
26
他のレビュアーも書いてらっしゃいますが映画向きだと思いました。2023/05/01
紫スカートのおっさん
12
✈️✖️1 💺✖️4 🤰✖️1 🥛✖️1 🧵✖️1 🔫✖️1 👮✖️1 📺✖️1 🎥✖️1 👶✖️1 🐮✖️12024/10/02
elf51@禅-NEKOMETAL
10
ドイツ最強のパニック小説だそうで。主人公は飛行機恐怖症,臨月の娘は誘拐,監禁され,飛行機を墜落させるように脅迫される。主人公の元恋人は結婚式前日に巻き込まれ,犯人と娘を捜し。確かにみんなパニック状態だ(*´ー`)飛行機内という狭い空間,地上の元恋人とは携帯で連絡するという限定した動きしかない中,よくもこんなに話を繋げるなと。ふと考えると,設定,ピンチの場面,次から次へと起こる事象も特殊すぎるんだけど,何だか読んじゃうんだよなぁ。最後まで子供が心配でした。2024/04/21