内容説明
「聖徳太子はいなかった?」「平安京は日本人には大きすぎた?」世界史の著作で数々のベストセラーをものした著者が「日本史」に挑戦!日本の人々は世界とのかかわりのなかでどのように考え、生きたのか―。新たな学説や歴史論争にも触れながら、古代から平安時代までの日本の歴史を語った、目からウロコの「日本史」講義!
目次
第1章 日本人の起源
第2章 統一国家の誕生
第3章 大国との対決と敗北
第4章 弱い男・強い女・賢い補佐
第5章 モデルは中国「唐風化路線」
第6章 摂関政治と熾烈な権力闘争
第7章 日中交流が育んだ平安文化
第8章 古代篇まとめ 世界史の中の日本
著者等紹介
出口治明[デグチハルアキ]
立命館アジア太平洋大学(APU)学長、ライフネット生命保険株式会社創業者。1948年、三重県生まれ。京都大学法学部を卒業後、日本生命保険相互会社でロンドン現地法人社長、国際業務部長等を経て、2006年に退社。ライフネット生命社長、会長を務め、18年より現職。21年1月に脳卒中を発症、約1年の休職後、校務に復帰した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨーイチ
30
この人の世界史を読んだ。人口と経済を考慮した解釈を基本に据えている。昔のGDPなんてよく分かるなぁと感心するばかり。この人のキャラクターなのか本音なのか「大阪弁の要約」にはや慣れる必要がある。言い方悪いかの判断をする気は無いが、歴史の本は数読むほど面白くなって行く。2023/03/04
Y.yamabuki
23
なんといっても、堅苦しくないのが良い。時折出て来る関西弁も妙にしっくり来る。巻末の年表、家系図が便利で、参照しながら、今歴史小説(覇王の神殿)を読んでいる。次は中世編。2023/11/24
Mark X Japan
13
出口史観の日本史です。特定の政治的イデオロギーは感じなかったのですが、世界の中の日本(当時は、現在の中国・朝鮮半島)というスタンスが著者らしいです。教科書にない痒いところに手が届くことや、当時の常識を現代に例えること等が、腑に落ちるので理解しやすい内容になっています。著者の豊富な読書量が、歴史は暗記ではないことを体現しています。高校生にお勧めです。☆:5.02023/04/29
noko
11
歴史を学び直したい人向けの一冊。古代編とありますが、本当に古代、ヒトが誕生する前まで遡ります。この本が、学校で習った教科書と違うのは、日本の歴史だけを見ていくのではなく、周辺国の状況を考慮して、日本が外交的にどう立ち回ってきたのか、経済面も語られていた事です。日本の大きなターニングポイントは、663年の白村江の戦い。倭と百済軍が、唐と新羅軍と戦い、大敗した。そこから日本は、いかに大国である唐と付き合っていくか、唐に攻め込まれないように国を大きく見せるかに一生懸命になっていた時代がある。解説も関西弁で独特。2023/05/11
horabook
6
★★★★☆:飽きずに読める日本史。古代篇は生物の誕生から始まって平安時代藤原道長がでてくるところまで。当時の中国や朝鮮の歴史や仏教の伝来など時代背景を踏まえてこういうことが起こったんですよという説明で、大局的な視点で捉えやすいよう工夫されている。きちんと頭に入ったのかと言われると1回読んだだけではなかなかそうもいかないけど。さて、次は中世篇「中世は楽しい、面白い」ということなので次も読んでみたい。2023/12/29