文春文庫<br> 女たちのシベリア抑留

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文春文庫
女たちのシベリア抑留

  • 小柳 ちひろ【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167919375
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0195

出版社内容情報



小柳 ちひろ[コヤナギ チヒロ]
著・文・その他

内容説明

終戦直後、満州や樺太などにいた60万人近くの日本人がソ連によって連行された「シベリア抑留」。その中に女性捕虜が存在したことは、長く歴史の陰に埋もれていた。初めてその女性たちの声をつぶさに拾い上げ、数々の賞を総なめにしたNHKドキュメンタリー番組の女性ディレクターが綴るノンフィクション。

目次

第1章 シベリアに女性がいた
第2章 従軍看護婦たちの満州
第3章 シベリアへ
第4章 なぜシベリアに送られたのか
第5章 長引く抑留
第6章 “女囚”
第7章 帰国
第8章 帰らざるアーニャ

著者等紹介

小柳ちひろ[コヤナギチヒロ]
ドキュメンタリーディレクター。1976年秋田県生まれ。同志社大学卒業後、映像製作会社テムジンに入社。2008年よりNHK「戦争証言プロジェクト」に参加し、「引き裂かれた歳月 証言記録 シベリア抑留」(2010年放送文化基金賞優秀賞受賞)、「三つの名を生きた兵士たち―台湾先住民“高砂族”の20世紀」(2012年ギャラクシー賞テレビ部門選奨他)、「原爆救護 被爆した兵士の歳月」(2016年ATP賞グランプリ他)などの作品を製作する。戦争の時代に生きた女性たちに焦点を当てたドキュメンタリーとして、「女たちのシベリア抑留」(2014年文化庁芸術祭賞優秀賞他)、「NHKスペシャル女たちの太平洋戦争 従軍看護婦激戦地の記録」(2015年放送文化基金賞 奨励賞他)、「サハリン残留 家族の歳月」(2017年ギャラクシー賞テレビ部門選奨)、「戦争花嫁たちのアメリカ」(2019年ATP賞優秀賞)を製作。2015年度放送ウーマン賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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奏市

20
予想通り生半可な内容じゃなかった。終戦しても戦争は終わっていなかったんだと思い知らされる。主に満州にいた看護婦たちがソ連兵によりシベリアの収容所に連れて行かれ現地で労働に従事し帰国するまでの話。連れていかれる前、何かあった時には潔く自決できるよう日本人婦長から一人一人青酸カリを渡された際の反応。ある人はそれを心強く感じ、ある人は上の指示でそれを使わされる死の恐怖を感じたと。現地の生活ではロシア人との交流で優しさを感じられる場面も多々あったよう。逆に日本に帰ると赤とか強姦されてるはずとか偏見を受ける苦難も。2023/10/09

Meme

18
女性目線での戦争をテーマにしたノンフィクション。元々ドキュメンタリー映像だったものを言語化したもので、映像で伝わるものを如何に言語化するかは非常に難しいものなんだと感じました。そんな中で大変臨場感を覚える内容になっています。歴史を知ると、今のいくつかに矛盾を孕んでいるようにも感じます。それでも世界は予定調和で過ぎ去っていくのだなあと思うと、もっと気楽に生きようじゃないかとホッとしますね。膨大な資料とインタビューをもとにした本著は、大きな成果です。とっつきにくいテーマかもしれませんが、ぜひ一読を!2022/09/29

lily

13
映画「ラーゲリより愛を込めて」で光の当たったシベリア抑留だが、映画で描ききれなかった部分に、女性の存在があった。日赤看護婦や、特務機関に勤めていた経緯から裁判にかけられ受刑者となった者など数百名いたとのことだが、ダモイ(帰国)後の彼女らは卑屈にならず、抑留生活を語るとき笑顔になる人もいる。思い出したくもない、筆舌に尽くしがたい生活を笑い飛ばすことで忘れようとしているのだろう。女は強し、である。「国は違っても、人間は信じ合えるものなんだ。悪いのは戦争だったんだ。」2023/09/09

もっぱら有隣堂と啓文堂

13
シベリアに抑留された女性たちがいたとは考えたこともなかった。無知だったなと思い知らされた。旧満州北部ジャムスの陸軍病院看護婦の話が軸だが、開拓団員の引揚がソ連軍や地元住民の襲撃、集団自決、ソ連兵への女性差出しなど多くが悲惨な逃避行となった一方、彼女たちは軍と行動を共にしたためそのほとんどが貞操の危機もなく無事に帰国でき、結果としてよい選択となった。最終章は、家の借金のかたに朝鮮に売られ、裁判の結果シベリアの収容所へ送られ、心の底では帰国を願いつつ異国に身を埋めた女性の物語で非常にやるせない。読んで損はない2022/09/30

ヘジン

10
ドキュメンタリー番組の取材で得た証言を書籍化したもの。満州や樺太にいた看護婦や電話交換手、タイピスト、酒保勤務者、受刑者など、女性もシベリアに送られていた。収容所での生活は言うまでもなく過酷だが、引揚後も軍属は恩給の対象外、法改正後もほとんどの人が慰労給付金の支給要件から外れ、補償を受けていない。歴史上無視されてきた女性達の声をすくいあげた貴重な記録。現在もまたウクライナの人々がシベリアに送られている。2022/09/26

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