出版社内容情報
傑作の誉れ高い〈禿鷹シリーズ〉が新装版で再登場!
信じるものは拳とカネ。史上最悪の刑事・禿富鷹秋―通称ハゲタカは神宮署の放し飼い。
ヤクザにたかる。弱きはくじく。しかし、恋人を奪った南米マフィアだけは許せない。
痛快無比!血も涙もひとかけらの正義もない非情の刑事を描いて読書界を震撼させた、本邦初の警察暗黒小説。
内容説明
残虐な南米マフィアに渋谷の縄張りを侵食され青息吐息の暴力団・渋六興業に、突如介入してきた禿富鷹秋―通称ハゲタカ。歴とした刑事でありながら容赦ない暴力と権謀術策でやくざの上前をはねて恥じるところなし。だが、禿富に返り討ちにされたマフィアの殺し屋の魔の手が、禿富の恋人に迫っていた―。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年、東京都生まれ。中央大学法学部卒業後、博報堂に入社。80年、『暗殺者グラナダに死す』で第19回オール讀物推理小説新人賞を受賞。87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。97年より執筆に専念。2013年、第17回日本ミステリー文学大賞を受賞。15年、『平蔵狩り』で第49回吉川英治文学賞を受賞。20年、第61回毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sg
14
無駄な描写0。警察小説っつか任侠小説。ファッキンジャップくらいわかるよバカヤロ!!あ、ついたけしビートが出ちゃいましたね。そんな小説です。2023/06/16
コチ吉
9
ハゲタカのキャラクターはかなり際立ったものだが、対するヤクザ側が少し弱すぎて、もう少し両者間で騙し騙されるという構図が盛り込まれていれば、より楽しめたと思う。2022/07/02
Hideo
3
神宮署の悪徳刑事、禿富鷹秋(とくとみたかあき)通称:ハゲタカのシリーズ第一弾。かれこれ22年前に単行本で出版されたものなので、車にカーナビが無く車内灯で地図を読んだり、携帯電話やインターネットがそこまで流通していない時代の話である。ハゲタカの悪徳さが痛快で勿論面白いのであるが、生安刑事であるはずのハゲタカが何故こんなに単独行動がとれるのか、同僚や通常の勤務の様子が分からない...恋人との出会いも今だと問題になりなねない方法だし、そもそも出会いも何か仕組まれていたのか?と勘ぐってしまった。2022/10/07
DK
2
展開のスピーディーさと読みやすさ、禿富の強さと読み応えがあって面白かった。ただヤクザ側ってこんな簡単にやられるの?とか、和歌子さんを殺したのもミラグロじゃないんだろうなと思いながら読んでて、女同士のもつれっていう個人的には一番やめて欲しかったオチになってるのはちょっと残念。続編も読もうと思う。2022/11/06
名無し
1
内へとこもっていく情けない自分への反骨心を頼りに読み始めた一冊。禿富さんマジパねぇ、俺もこんな風になれたらなぁ
-
- 和書
- 地下経済ネットワーク