内容説明
親せきのおばあちゃんの死とともに、小学3年生の男の子ジョンミンのもとに現れた人。それは自分には知るよしもなかった兄のジョンシクでした。しかも、その兄は、車いすに乗った脳性麻痺の兄だったのです。幼いジョンミンは、どうしてよいか分らかず、葛藤し、最後には家出までしてしまいます。そして兄のジョンシクは、自分のせいだと思いながら、独りで涙を流します。実は、この兄のジョンシクは脳性麻痺の障害を乗り越え、パソコンのソフトまで作れる人だったのです。自分のことばかり考えていた弟ジョンミンは、この兄とのふれあいの中で、世の中を見つめ始め、一つ一つの出来事を通して、大きく成長していきます。そして、最後には、誰にも負けないくらい、このすてきなお兄ちゃんを愛するようになるのです。
著者等紹介
コジョンウク[コジョンウク]
成均館大学国語国文学科の大学院を卒業。文学博士。文化日報新春文芸に短編小説が当選して作家となる。現在、成均館大学で教鞭をとりながら、韓国障害人連盟(DPI)の理事ならびに韓国障害者人権フォーラムの共同代表として、障害者への福祉充実のために尽力している
ソンジンホン[ソンジンホン]
1962年、全羅北道群山市生まれ。弘益大学で西洋画科を卒業し、1987年から子供の本に絵を描き始める
吉田昌喜[ヨシダマサキ]
1962年、愛媛県生まれ。1992年に30歳で渡韓し、韓国生活は16年に及ぶ。渡韓当初、高麗大学附属の語学堂で韓国語を学びながら、ソウルで日本語講師となり、6年ほど日本語講師を務める。その後、韓国の出版界に飛び込み、翻訳、編集など、出版業務に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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コウみん
としか