出版社内容情報
ひとりにつき650万円で始末してくれるビジネスライクな殺し屋、富澤。そんな彼に商売敵が現れて――異色の殺し屋シリーズ第二弾。
内容説明
副業で殺し屋を営む経営コンサルタントの富澤允。その仕事は丁寧で、安定と信頼の殺し屋として引く手数多だ。しかし彼には、標的の何気ない行動が気になり、その謎を解かずにはいられないという奇妙な癖があった。そんな中、富澤の前に、商売敵が現れて―。日常の謎を殺し屋が解き明かすシリーズ、第二弾。
著者等紹介
石持浅海[イシモチアサミ]
1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒業。97年、鮎川哲也編『本格推理11 奇跡を蒐める者たち』に「暗い箱の中で」が掲載される。2002年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」に応募した『アイルランドの薔薇』で単行本デビュー。04年『月の扉』が第57回日本推理作家協会賞候補、06年『扉は閉ざされたまま』が第6回本格ミステリ大賞候補。閉鎖状況におかれた人物たちが仮説と推論を駆使して現状打開を試みる独特の作風で読者の支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いこ
97
主人公富澤は経営コンサルタント。しかし、裏の顔は「殺し屋」である。タイトル通り、前作から引き続き殺し屋を続けている。今作も、殺し場面は淡々と。そして、また標的に小さな謎がある。大学生が交番の前に週4日3時間立ち続けるのはなぜ?普段結婚指輪をしていない男性が、ある女性と会う時だけ指輪をする理由とは?ある特定の道でだけ靴を履き替える女性、手袋をはめる女性、その理由は?特筆すべきは、同じようにスマートな同業者が現れたこと。まだ両者は顔を合わせていないが、互いの腕は認めている。次巻があったら、是非出会ってほしい。2021/11/21
涼
64
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2022/12/post-a0bd8b.html 【殺し屋、やってます】の続編ですが、こうした変わった趣向をシリーズ化するのはむずかしいのではと思います。2022/12/27
mihya
56
殺し屋シリーズの2作目。前作よりも一捻したスリルある展開になっていて面白かった。 3作目もあるだろうか。おばさん殺し屋との絡みが見てみたい。2022/10/30
ハゲおやじ
51
第二弾。7つの短編から構成。幼稚な私には 殺人 という事に違和感を覚えるものの また読んでいる自分に呆れる。殺し屋の富澤は、相変わらずの標的の事や依頼者の事で見事な推理をみせる。こういうところが この本の面白さだろう…って レギュラーの塚原等は健在で安定してるけど、今回からは同業者目線も入ってきてマンネリ打破だね。今後は、同業者との絡みが中心なのかなぁ。でも 殺害描写は 私には ちょっとね。2025/03/15
ポルコ
37
前作の面白さに引き続き、今作も楽しい!殺し屋である富澤視点に、連絡係の塚原、恋人の雪奈、謎だった依頼人との折衝役の伊勢殿、そして新たに女性殺し屋まで登場して、なんともてんこ盛りな上に飽きる暇のない今作。ドライな富澤の語り口がなんとも言えず好きです。もう一人の殺し屋鴻池のキャラもいいなぁ。続きが出たら読みたいな。2025/01/26
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