文春文庫<br> 極夜行

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文春文庫
極夜行

  • 角幡 唯介【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167917722
  • NDC分類 295.11
  • Cコード C0195

出版社内容情報

ノンフィクション界のトップランナーによる最高傑作。

ヤフーニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞、W受賞!



探検家にとっていまや、世界中どこを探しても”未知の空間“を見つけることは難しい。大学時代から、様々な未知の空間を追い求めて旅をしてきた角幡唯介は、この数年冬になると北極に出かけていた。そこには、極夜という暗闇に閉ざされた未知の空間があるからだ。極夜――「それは太陽が地平線の下に沈んで姿を見せない、長い、長い漆黒の夜である。そして、その漆黒の夜は場所によっては3カ月から4カ月、極端な場所では半年も続くところもある」(本文より)。彼は、そこに行って、太陽を見ない数カ月を過ごした時、自分が何を思い、どのように変化するのかを知りたかった。その行為はまだ誰も成し遂げていない”未知“の探検といってよかった。

シオラパルクという世界最北の小さな村に暮らす人々と交流し、力を貸してもらい、氷が張るとひとりで数十キロの橇を引いて探検に出た。相棒となる犬を一匹連れて。本番の「極夜の探検」をするには周到な準備が必要だった。それに3年を費やした。この文明の時代に、GPSを持たないと決めた探検家は、六分儀という天測により自分の位置を計る道具を用いたため、その実験や犬と自分の食料をあらかじめ数カ所に運んでおくデポ作業など、一年ずつ準備を積み上げていく必要があった。そしていよいよ迎えた本番。2016年~2017年の冬。ひたすら暗闇の中、ブリザードと戦い、食料が不足し、迷子になり……、アクシデントは続いた。果たして4カ月後、極夜が明けた時、彼はひとり太陽を目にして何を感じたのか。足かけ4年にわたるプロジェクトはどういう結末を迎えたのか。
読む者も暗闇世界に引き込まれ、太陽を渇望するような不思議な体験ができるのは、ノンフィクション界のトップランナーである筆者だからこそのなせる業である。

内容説明

著者自らが「最高傑作」という本作は、探検家としても作家としても心身に力が漲る40~41歳の間に成し遂げられた。太陽の昇らない冬の極地を旅するという、未知の冒険。極寒の闇の中で起きたことはすべてが想定外だった。犬一匹と数十キロの橇を引き、4カ月ぶりに太陽を見たとき、著者は何を感じたのか。第1回ヤフーニュース本屋大賞ノンフィクション本大賞&大佛次郎賞W受賞。

目次

東京医科歯科大学附属病院分娩室
最北の村
風の巨瀑
ポラリス神の発見
闇迷路
笑う月
極夜の内院
浮遊発光体との遭遇
曙光
極夜の延長戦
太陽

著者等紹介

角幡唯介[カクハタユウスケ]
1976年北海道芦別生まれ。早稲田大学探検部OB。チベット、ヤル・ツアンポー峡谷の未踏査地域を単独で探検。2003年、朝日新聞社に入る。08年に退社後、探検家に。『空白の五マイル チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。『雪男は向こうからやって来た』で新田次郎文学賞、『アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極』で講談社ノンフィクション賞、『探検家の日々本本』で毎日出版文化賞書評賞、『極夜行』でYahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

100

65
闇の中の冒険の手記。数々の困難に会いながら致命的な窮地は無かったと言えるメンタリティにはプロの凄みを感じる。自分ならデポが全滅の所から先には進めない… 書物とは未知のものに姿を与える光で、明かりの強さで明瞭さに開きが出る。著者は「行動によって思想を表現」するとして、通常作家が自由にできる明るさの調節権を放棄し不明瞭さとそれが自身に与える影響を測り、それをレポートした。極夜の終了による喪失感も読書でのそれに近い物を感じた。再読では味わえない初読時の新鮮さ。読み終えた満足感と同時に感じる読んでしまった寂しさ。2022/02/20

すしな

57
114-23.冒険とは何か?を考えさせられた内容でした。前人未到の場所にたどり着くだとか、新しいコースで行くというのが冒険のイメージだったのですが、文明のシステムの及ぶ範囲から抜けてサバイブするという観点は新鮮でした。最後の方は連れてった犬の命も差し出すか?というシビアなサバイブです。日本では至る所でシステムが張り巡らされていて完成されている感がありますが、根本的に停滞した社会を良くするには、冒険した経験がある人の見識が必要なんだろうなと思いました。2023/11/11

あきら

43
こんな世界が未だに地球に存在しているとは。 人類が築いたシステムから抜け出し、生死の狭間で旅をする生き様は圧巻。 月と太陽の表現や、光を求める描写、全てが素晴らしい。 間違いなく傑作です。2021/11/05

piro

38
北緯77度47分、グリーンランド最北の村シオラパルク。一日中太陽が昇らない極夜の中、ここから氷河・氷床、ツンドラ台地を越えてひたすら歩き続ける極夜行は、想像を超える過酷な旅だった様です。唯一の相棒は犬のウヤミリック一頭。太陽の光が無い世界と言うものは、こんなにも辛く鬱々としたものなのだと言う事が伝わってきます。やはり人は陽の光に生かされているんだろうな。饒舌過ぎる文章はややクドくて興醒めする嫌いはありますが、極夜の冒険の厳しさを知ると言う点では楽しめる一冊でした。死ななくてホントに良かった。2023/06/03

藤井宏

34
太陽が一日昇らない冬の極夜(高緯度のため薄明るくもならない)にグリーンランドを犬・ウヤミリックと橇を引いて旅する。挫折の経験もけっして無駄にはならないと書かれ「リアル・自助論」と思いました。次々と襲い来る試練。命の危険がある中、犬の運命やいかに?ページをめくる手が止まりませんでした。「極夜行前」でこの旅の準備のたいへんさを前情報としてもっていたので、この順番で読めてよかった。あとがきでご本人も書いておられますが、「熱量」「過剰感」無きにしも非ずですが、それくらいで書きたい経験をされたということでしょう。2023/01/08

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