文春文庫<br> 声なき〓〈下〉―空也十番勝負〈1〉決定版

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文春文庫
声なき〓〈下〉―空也十番勝負〈1〉決定版

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  • サイズ 文庫判/ページ数 352p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167917326
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

外城衆徒との死闘の末、狗留孫峡谷の滝壼へ落下した若者は、大河を漂流するところを、薩摩藩前藩主・島津重豪の重臣、渋谷重兼と孫娘の眉月に救われる。重兼の麓館で心身を癒し、血気盛んな野太刀流の遣い手・薬丸新蔵と猛稽古に励む。やがて、外城衆徒の背後にある藩内抗争が明らかとなり、若者は再び闘いの地へと向かう!

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』をはじめ、滞在経験を活かしてスペインをテーマにした作品を発表。99年、時代小説に転向。「密命」シリーズを皮切りに次々と作品を発表して高い評価を受け、“文庫書き下ろし時代小説”という新たなジャンルを確立する。2018年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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やま

65
眉月への想いを秘めて…。寛政七年(1795)、師走。江戸は神保小路の直心影流尚武館道場、十代目道場主・坂崎磐音50才の嫡男・坂崎空也16才は、父親の故郷である九州の豊後関前から、薩摩に東郷重位が創始した御家流示現流を修めるために薩摩へ向かいます。空也は、薩摩へ入るために薩摩の国境を守る外城宗徒と争い川内川の上流である狗瑠孫渓谷の滝つぼに落下した。下流で大隅国菱刈郡に私領八千石を持つ渋谷重兼と孫娘眉月に助けられ重兼の麓館で修業します。🌿続く→2022/05/24

yamatoshiuruhashi

43
やはり空也は生きておりました。磐音以来のお決まり毎のように藩内派閥争いというかお家騒動のタネと絡んで物語は進むが、チャンバラ小説の面白さは光っています。飛んでくる矢を木刀で折り払い、含み針をその木刀で受け止める。流石に鉄砲の弾を刀で弾き返しはしないが、古典的娯楽時代物はよろしい。「風のフジ丸」を連想する場面だった。2021/08/09

ボタン

3
見知らぬ土地で、偶然お城の有力者と知り合って気に入られ、道場の稽古で認められ朋友ができて、有力者の孫娘が超美人で相思相愛となる。お城の有力者の問題の解決に剣で助力し立ち去る。おんなじパターンやなー。しかも人物造形も浅い。眉月姫なんて高麗人の血を引く、というキャラ付けだけやん。まあ江戸の皆さんにも無事が伝わりよかった。なんだかんだで続きも読むし。2023/02/10

やまたか

1
空也は生きていた。薩摩でも多くの人に助けられ、剣の腕も上達、外城衆徒も壊滅させ次の武者修行の場ヘと旅立つ。空也がどんどん磐音に似てくるので、今後がますます楽しみ。また、尚武館を中心にした江戸の人々にまた会えたのも、嬉しかった。さて、次はどんな勝負が待っているのか。2022/07/12

だいゆー

1
(^^)2021/08/13

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