出版社内容情報
伝説の男はなぜ死んだのか。
快晴のクリスマス、都心のビルの屋上で、胸に銛が刺さった血まみれの老人の遺体が発見された。老人は和歌山県太地町に住む捕鯨船の伝説の砲手と判明。捜査本部は他殺を裏づける証拠を得られぬまま、自殺と結論づけた。
しかし、その直後、酷似した凶器で殺害された遺体が次々と見つかる。
警視庁捜査一課の草刈大毅と立石豊樹のコンビが、赤坂、和歌山、青森で地を這う捜査の果てにつかんだ真相は……
内容説明
都心のビルの屋上で、胸に銛が刺さった老人の遺体が発見された。捜査本部は他殺を裏づける物証を得られぬまま、自殺と結論づけるが、その直後、酷似した凶器で殺害された遺体が次々と見つかる。警視庁捜査一課の草刈大毅と立石豊樹のコンビが、赤坂、青森、和歌山で地を這う捜査の果てにつかんだ真相は…。
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年、山口県生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。1991年「乳房」で第12回吉川英治文学新人賞受賞。92年「受け月」で第107回直木三十五賞受賞。94年「機関車先生」で第7回柴田錬三郎賞受賞。2002年「ごろごろ」で第36回吉川英治文学賞受賞。14年「ノボさん小説 正岡子規と夏目漱石」で第18回司馬遼太郎賞受賞。16年紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
19
伊集院さんの推理小説を多分はじめて読んだ。読み終えた今、眼前に海が広がっている。激しく荒れ狂って恐ろしいが、なぜか懐かしく心の芯の部分を落ち着かせる海だ。遺体で発見された和歌山県熊野灘太地町に住む捕鯨の伝説の砲手・稲本和夫。彼が赤坂のビルの屋上で最期にみた空が、雲ひとつない晴れ渡ったきれいな空でよかった。舞台となる和歌山県熊野灘も青森県津軽三厩村も行ったことがないので、いつか旅をしたいなと思った。2021/08/11
ここぽぽ
11
ある事件を軸に話が進むが、あれよあれよという間に人が亡くなる。背後の人間関係にモヤモヤ。なかなか事件の真相がみえない。昭和を堪能できて、男女の痴情のもつれの複雑さを味わった。2023/04/08
かずぺん
4
伊集院さんの推理小説は初めてだったと思います。深い人の心の動きと、人生の重さに気づかされました。満足しました。2021/08/31
たけのうみ
0
22023/10/02
KN
0
文学?推理?どっちつかずで読みづらくどこに焦点を当てればよいかわからなかった…2023/03/31