出版社内容情報
横浜の土地神達が明治時代にタイムスリップ!?超ド級のエンタテインメント再び!前代未聞の特別付録・「神々名鑑と掌編」も必読!
内容説明
ハマを興奮の渦に巻き込んだ『横浜大戦争』の続編が文庫化!横浜各区の土地神である中の神、西の神、保土ケ谷の神が明治時代へ飛ばされた!戸惑う神々へ手助けを申し出た商家の娘・れんげが誘拐され、神々は奪還を決意。れんげの運命やいかに!?神々は現代に戻れるのか!?濃厚な文庫版特別付録「神々名鑑と掌編」も必読!
著者等紹介
蜂須賀敬明[ハチスカタカアキ]
1987年神奈川県横浜市保土ケ谷区出身。早稲田大学第二文学部卒業。2016年『待ってよ』で第23回松本清張賞を受賞。第2作『横浜大戦争』は有隣堂横浜駅西口ジョイナス店で週間売り上げ総合1位を獲得するなど、大旋風を巻き起こす。2018年、同作で第4回神奈川本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mae.dat
239
第二弾の舞台は、明治時代。確かに異国情緒漂うこの時代の横浜は、日本国内でも指折りの街風景だったでしょうね。現代との違いも楽しいものでした。前作は18の行政区でドタバタしました。儂にはこれが大変でしたが、坊主は気に入ってしまった様で。今回はグッと保土ヶ谷区、西区、中区の3区に絞って。それにキーパーソンのれんげちゃんを交えて。ドタバタ道中は繰り広げられましたよ。メインからは外れるのですが、“帷子川”……読めない。でも奇跡的に(?)用事で通ったのさ。案内表示に“かたびらがわ”だって書いてた。中々の難読ですなぁ。2023/07/02
えみちゃん
28
「横浜大戦争」がとてもおもしろかったのでその続巻が文庫化されるのを首を長ぁ~くして待ってました。笑っ。さてっ、今回は土地神たちの大宴会の最中持ち込まれた水晶玉に吸い込まれて⁉明治の横浜の地に飛ばされた3人の神々(中・西・保土ヶ谷)が現代に戻るために水晶玉の行方を求めて奮闘することになるのですが・・。いやいや、おもしろいです。鍵となる水晶玉(九戀宝燈)を探すハズが横浜を騒がせている連続誘拐事件に遭遇したりするのはもはやお約束?笑っ。商家の娘・れんげの助けを借りて、彼らの師匠ともゆうべく4人の大神のもとを訪ね2021/05/22
チサエ
8
「生きるとは、人を看取り続けることだ」「だが、悲しみだけが思い出ではない。生きていれば出会いがあり、その結びつきが、普通ではあり得なかった、新たな出会いも生む。死は一瞬の悲しみだが、結びつきの思い出は永遠だ」2021/06/24
taro
4
今回中心となるのは、保土谷の神他、中の神と西の神だけなので少し寂しいかと思いきや、前作よりも歴史感あふれる深い話となっております。先輩の神様も出てくるし、出会いと別れもあって最後はホロリとさせられます。今後続編として東京23区の土地神様と交流とかしてほしい。2021/05/28
折木蜂太郎
3
横浜について楽しみながら学ぶことができる小説であった。 作者が保土ヶ谷区出身のため、保土ヶ谷が美化され、主人公のようになっているのは仕方ないと考えることにした。 まぁ瀬谷や港南などの違和感はあるものの、鶴見や南などのイメージは共感できるものがあった。 今回は多くの神が出てくるわけではないが、明治時代の横浜について、歴史の学習ができた。2021/06/23