内容説明
美瀬島で生まれた天羽紗枝子は、不可解なメッセージを残して消えた恩師・石橋洋子の行方を捜していた。洋子のルーツを辿るうち、小田原と美瀬島が繋がり、さらに北朝鮮との関係が明らかに。島に関わる政治と外交、贄送りの哀しい闇…浅見は生きて島から出られるのか!?壮大なスケールで描く傑作ミステリー。自作解説つき。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
1934年、東京生まれ。コピーライター、テレビCM制作会社経営を経て1980年、「死者の木霊」でデビュー。以後、文筆活動に入る。いまや国民的“名探偵”である浅見光彦は3作目の「後鳥羽伝説殺人事件」で誕生。以来、大変な人気を博す。2007年、第11回日本ミステリー文学大賞受賞。2016年4月には、軽井沢に「浅見光彦記念館」がオープン。著作は浅見光彦シリーズのほか、“信濃のコロンボ”こと竹村警部シリーズなど150作を超え、発行部数は1億部を突破した。2018年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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読書と紅茶🥰
2
嬉しい浅見光彦シリーズの新装版。閉鎖的な島に残る因習の真相は…意外なところに着地しました。美瀬島の情景も素晴らしい。ただヒロインの沙枝子が嘘の証言をするくらい浅見を警戒していたのに、ころっと掌を返すように浅見にべったりしだしたのが怖かった。島への愛着と浅見への恋心の間で揺れる複雑な乙女心が微笑ましいを通り越してイラっとする場面も。2020/08/30
sasasa
0
3件の殺人事件などを探っていくうちに、その背景には北朝鮮の問題がからんでくるなど、スケールが大きい作品に。 なかなか読みごたえがあった。2023/01/08
きらり4🅰️
0
北朝鮮、政治が絡んだ壮大なストーリーである。島でのその後がどうなったのか読みたい。2022/08/14
ラッキー
0
その人の立ち位置で何が正義なのかが変わる。最後までドキドキ出来て面白かった。2021/01/26