文春文庫<br> チャップリン暗殺指令

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文春文庫
チャップリン暗殺指令

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  • サイズ 文庫判/ページ数 264p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784167915117
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

昭和七年、青年将校たちが首相暗殺などクーデターを画策。陸軍士官候補生の新吉は、喜劇王の殺害を命じられた――。傑作歴史長編。

内容説明

1932年(昭和7年)、青年将校たちが中心となり、犬養毅首相暗殺などのクーデターを計画していた。陸軍士官候補生の純朴な青年、津島新吉は、帝国ホテルに滞在しているチャップリンの殺害を命じられるが―。世界の喜劇王は、なぜ命を狙われたのか?5・15事件の裏で起きていたもう一つの重大事件とは。傑作歴史サスペンス。

著者等紹介

土橋章宏[ドバシアキヒロ]
1969年、大阪府生まれ。関西大学工学部卒業。2011年シナリオ「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞受賞。13年に小説『超高速!参勤交代』で作家デビュー。同名映画で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞、映画は第57回ブルーリボン賞作品賞に輝いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

62
図書館の新刊コーナーで見つけて。五一五事件にチャップリンが巻き込まれ殺されていたかもしれないという史実をもとにしたフィクション。これならば、史実を描いたノンフィクションを読みたかったなぁという感じ。もう少し緊迫感のあるストーリーを期待したのだが。事実は小説より奇なり。2020/08/25

のれん

9
【酷評】5.15事件の裏で狙われたチャップリンというのは史実らしく、中々興味深い内容。主役の陸軍候補生の子も可愛く、雑魚役者との掛け合いは古典的ながら良い。 しかし、後半は史実との競り合いで単調&唐突になりがち。教科書的社会視点は知らない人なら文字が滑るだろうし、知ってる人ならつまらんと感じるだろう。 特にいじれなかったのなんとなく分かるが、チャップリン本人が「喜劇紳士の大スター」以上のイメージを持たせなかったのは至極残念。もし超然としたキャラにしたいならあの登場回数は多すぎる。う~ん残念。2020/08/15

ビスコ

6
単行本の時から気になっていた作品。調べてみたら、5.15事件の裏でチャップリン暗殺計画があったのは事実らしい。それを下敷きに膨らませた作品。 5.15事件とチャップリン、どちらにも強い部分と弱者な部分が共存するだけに、その狭間で揺れ動く新吉の心情が複雑。江戸時代を舞台にした他の作品に比べると動きは地味だけれど、こういう内面こそ小説で読む楽しさがある。2020/07/03

くらーく

4
超高速!参勤交代は面白かったですな。本書も実際にあった事実を膨らませて、ストーリーを作られたもので、サクサクと読ませるところは、著者の力量ですかね。 最後があっさりし過ぎだし、途中、主人公(新吉)の心の動揺をもっと描いても良かったかな。たとえば、愛する女性が妊娠したらどうだったのだろうか、なんてね。 どこまで事実か分かりません(調べたくなるところが、本書の面白さである)が、チャップリンの人格の高さは素晴らしいね。当時の状況で、来日してくれたのも嬉しい。日本びいきだったのも。2020/07/18

tnyak

4
題材はシビアだが、とても読みやすく、臨場感が伝わってくる作品だった。どこまでが史実で、どこが虚構なのかは私にはよくわからないが、ラストはとても切なかった。そして、チャップリンがかっこよかった。 2020/06/21

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