出版社内容情報
古代エジプトを舞台に繰り広げられる山岸ワールド。昨秋に行われた山岸凉子さん初のトークショーを全文載録。解説は岩下志麻さん。
内容説明
古代エジプト唯一人の女の王「ハトシェプスト」はいかにして生まれたのか?その妖しく危険な魅力に惹かれる醜いメヌウには、全てが正反対の美しい妹がいた(表題作)。死者を蘇らせる異能の力と引き換えに若さを失っていく女の報われぬ愛を描いた「イシス」。山岸凉子初のトークショー完全載録の永久保存版。
著者等紹介
山岸凉子[ヤマギシリョウコ]
9月24日、北海道札幌市生まれ。1969年「レフトアンドライト」でデビュー。後に「花の24年組」と言われる漫画家のひとりとなる。1983年「日出処の天子」で第7回講談社漫画賞、2007年「舞姫 テレプシコーラ」で第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ツキノ
28
文芸春秋のメルマガで知り購入。ハトシェプストをめぐる物語。メヌウとシェシュンの姉妹、マアト・カーラーと呼ばれていたハトシェプストの少女時代、そしてイシスの物語。岩下志麻による解説、山岸凉子初というトークショー完全収録が貴重。「明日死ぬと思って生きろ。永遠に生きると思って学べ」というガンジーのことばを自分の心にとめているという。かなり響いた。わたしもそうしよう!2022/03/09
はやしま
21
古代エジプトを舞台に表題の「ハトシェプスト」の物語2作、「イシス」1作の計3作。さすがの力作、世界観。長編で描いたら古代エジプト版『日出処の天子』になったのでは。2019年10月に生まれ故郷の北海道上砂川町で開催されたデビュー50周年トークショーの完全載録が嬉しい(これ行きたかったのよ!)。親との確執や身内でのポジションが山岸作品に出ている気弱な女の子のよう。気弱な人間・山岸涼子と地獄のように自信に溢れた漫画家・山岸凉子の差が語られているが、この内容(漫画家のお顔)からは確かに底知れぬ意思の強さを感じる。2020/06/22
あゆみらい
11
山岸さんの繊細な絵が好きです。ペンタッチが細い。裸がいやらしくない。2024/03/18
ochatomo
9
デビュー50周年トークショーを読みたくて購入 https://bunshun.jp/articles/-/32616 デビュー前や執筆中のエピソードがよかった 『この世は、完璧な人間だけが成功するわけではない』 旧版に収録されていなかった「イシス」が印象深い 解説は岩下志麻さん https://books.bunshun.jp/articles/-/5316 初出1995~1997年 2020刊2021/11/11
うさぎや
5
エジプト神話系の作品集。なんともおどろおどろしい……2023/09/24